暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十話:夜の草原で二人の共同作業
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「あれ?なんか……多くね?」
「……ピキー」
「……そうだね。ちょっと、頑張りすぎたかな?」

 真面目に黙々と、ルラムーン草を採集する作業を続けた結果。

 六十個を目標としていたはずが、百個以上のルラムーン草を採集していました。

「……どーすんの?これ?捨てるの?」
「まさか。乾燥させれば長く保存できるから、すぐ使わないのはそうやって、先生の研究に役立ててもらうよ」

 私たち以外で、こんなもの採りにくる人もそういないし。
 一時的に減ってもまた生えてくるし、ちょっとかさ張る以外は問題も無いでしょう!

「私はもうちょっと、これの整理するのに起きてるけど。スラリンとコドランとモモには無理だし、ピエールもあんまりそういうの得意そうじゃないし。一人で大丈夫だから、みんなはもう休んでいいよ」

 キメラの翼で、町に戻ることもできるんですが。
 宿に入るにももう遅いし、今日はこのままここで夜明かしするつもりなので。

 ピエールがあんまり得意そうじゃないというのは、料理下手らしいことから勝手に予想しただけだけれども。

「……ふむ。なれば、拙者はひとまず休ませて頂きますが。ドーラ様がお休みになる時は見張りに就きますゆえ、お起こし願えますか」
「……そうだね。わかった、よろしく」

 ピエールがちゃんと休めるほど、作業に時間がかかるかわからないけど。
 敢えて時間をかけて、丁寧に作業すればいいか。

 とか思ってると、ピエールがキラリと目を光らせてまた言います。

「ドーラ様。拙者は、先程十分に休みましたゆえ。お気遣い無く、作業が終わり次第お起こし願いたく」
「……わかった」

 スライムナイトたるもの、あの程度の休息でも十分に気力体力を回復できるんですね、わかります。

『ドーラちゃん。それじゃ、あたしは馬車で寝てるね?おやすみー』
「うん、おやすみ、モモ」

 もう普段寝る時間よりも遅いので、さすがに眠そうな様子でモモが馬車に入っていきます。

 ピエール、スラリン、コドランは、料理中にピエールさんが張ってたらしいテントの中で休む模様。
 別に馬車の中でも全員寝られそうだが、まあいいか。


 で、魔物のみなさんが休むために去っていって。

「……ヘンリーも、休んでいいよ?……色々してくれて、疲れたでしょ?」

 当然のように居残って、隣で作業を始める男が一人。

「お前だってそれは同じだろ。やるよ、俺も」
「……」

 それはまあそうだっていうか、他のみなさんと違ってこういう作業も得意なヘンリーの手伝いを、断る理由は無いっていうか。

 ……だけどさっきの今だから、二人きりとか物凄く気まずいんですけど!
 なんかもう、顔が見られないんですけど!!

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ