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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十話:夜の草原で二人の共同作業
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さい!
消えないし、壊れないから!!
とか思いながらもヘンリーの胸に体を預けて、なんとなく落ち着きはじめていると。
「……お前。この状況で目を閉じるとか、それは無い。誘われてるかと思う」
「……さそッ!?」
溜め息交じりに妙なことを言われて、思わず上げた声が裏返ります。
私が、ヘンリーを、誘うとか!!
他の男ならするとかそんな話でも無いが、無いから、それは!!
「そ!!そんなの!!無いから!!しないから、そんなの!!」
「……わかってるよ。お前にそんな気が無いのはわかってるから、勘違いはしねえけど。でも、気を付けろよ。俺だからまだいいが、他の男はそういう訳にいかないからな」
「……他の!!男とか!!」
ヘンリーだから気を許して、こんなこともするけれども!
他の男性相手なら、そもそもそんな機会自体が無いから!
何の心配だ、それは!!
「……まあ、他の男にこんな真似。絶対にさせねえけど」
「……」
自分で振って自分で否定するって、それもどうなの。
動揺しただけ、私がバカみたいじゃないか。
「……他の男が無いとしても。女でもヤバい時はあるんだから、本当に気を付けろよ」
「……うん」
女性相手にこうなる状況というのもそれはそれで想像がつかないが、気を抜くと酷い目に遭うのは経験済みだし。
どう気を付ければいいのか今一つわからないけど、とりあえず気を付けることにしよう。
抱き締められて頭を撫でられて、気持ちを落ち着かせながらそんなことを考えて。
「……落ち着いたか?」
「うん」
「……許してくれるか?」
「許すもなにも。怒ってないし、はじめから」
「……そうなのか?」
「……だからって、していいわけじゃないからね?」
「わかってる。もう、しない」
「なら、いいよ。早く済ませて、私たちも寝よう」
「ああ。そうだな」
しっかりと気持ちを落ち着かせて、またルラムーン草をまとめる作業を再開します。
抱き締めていた腕が離されるのが、なんだか寂しいような気もしたけど。
月とルラムーン草でそれなりに明るいとは言え、いる場所が人里離れた夜の草原なんだから、多少心細くなるのも当たり前だと、それらしい理由も見付けておいて。
大切な薬草だからと念入りに作業を進めても、二人でやればそれほど時間がかかり過ぎることも無く、なんとか次の日に支障が出ない程度の時刻に作業を終えて、ピエールを起こして見張りを頼み、ヘンリーがまたトヘロスをかけ直して、テントと馬車に別れてその日は休みます。
これで、明日はベネット先生にルーラを復活させてもらえるはずだから!
その後は各種魔法の適性を身に付けさせてもらって、目標に向かって大きく前
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