3『始まりの日』
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
よりも強いモンスターが出現するという。
それと、狩場を変えるべき理由はもう一つあった。《はじまりの町》周辺のフィールドは、朝になれば生き残るために戦うと決めたプレイヤー達が詰めかけ、Popの取り合いを始めるはずだ。ヘルメスは、それをできるだけ避けたかった。《ホルンカの村》周辺にはまだあまり人が多くないだろうし、いるとしても事前にその情報を持っているβテスターのみだろう。βテスターは人数がさほど多くないので、まだPopの取り合いなどには発展しないはずだ。
ヘルメスはそこまで考えると、《ホルンカの村》を次の拠点とすべく、そちらの方向に足を向けた。
日付が変わって、翌日の0:33分のことだった。
《錬金術師》ヘルメスのレベルは、3になっていた。
*+*+*+*+*+
《ホルンカの村》に着いたとき、時刻は一時半を回っていた。道中で狼型モンスターや、昆虫系モンスターと戦っているうちに、ヘルメスのレベルは4に上がっていた。
レベルが上がったことによって、ヘルメスのスキルスロットは数が増えていた。最初は二つしかなかったスキル欄は三つになり、ヘルメスは新たなスキルをセットすることが可能になっている。
ヘルメスのスキルは、一つが《錬金術》で固定になっている。加えて、武器スキルは一切セットすることができない。残りは、戦闘サポート系や生産系などのサブスキルに限られてくる。
ヘルメスは現在、《索敵》と《所持容量拡張》を選択している。前者はモンスターやプレイヤーを効率よく見つけるため、後者は獲得アイテムをできるだけ多く収納するためだ。本来ならばこのスキルは生産系スキルを取得した商人クラスのプレイヤーが、インゴットや食材などをかなりの数蓄積するために使用するものだ。しかしヘルメスは、それとは少し違った使い方をしている。
SAOでのアイテムの所持容量は、『○○と言うアイテムが××個』と言った数え方でストレージ容量がうまっていくわけではない。『アイテム合計重量△△Kg』『アイテム合計面積□□平方cm』と言った風に、重量で数えるのだ。そして、その限界はプレイヤーの筋力値や、無数の隠しパラメーターに左右される。それを無条件で押し上げてくれるのが《所持容量拡張》スキルだ。
ヘルメスの錬成したアイテムは、今後どんどん増えていくだろう。また、錬成のためのアイテムもかなりたまる。そのためには、アイテムストレージにはかなりの容量がなければならない。
現在、ヘルメスの錬成したアイテムは合計で三種類。一つがモンスター戦で獲得した素材アイテムを錬成した、さらなる素材アイテム。そしてそれを錬成した投擲用ピック、さらにそれを錬成した短剣、と言う風につづく。ちなみに、刀剣錬成に使えそうな素材は骨や牙などだったの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ