暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第218話】
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ドキしなかったら……俺、ラウラを異性として見てないって事になるじゃん。 ……正直、ドキドキするよ」

「……そぅか。 うむ、なら今日はここまでにしておこう」


 満足したのか、ウンウンと頷くラウラは、また脱衣場へと入っていった。

 ラウラが何を考えて今みたいな行動したのか……真意はわからないが……ただ、一つだけ解ったことは――。


「……いつかラウラに手を出しそうかも、俺」


 そんな呟きが室内に吸い込まれていく――。

 というよりも、この手の攻めで強引に押し倒されたりとかしたら思考停止するだろうな……誰でも。

 そう考えてると、もう着替えを終えたのかいつもの制服姿で出てきたラウラ。

 違う点は、眼帯を外したままという事だが……。


「ラウラ、眼帯外してて大丈夫なのか?」

「……少しの間なら問題ない。 ……ヒルトには、私のこの眼も好きでいてほしいから……」


 小さな声で呟くラウラは、そのまま近づくと俺に背を向けて自分の身体を預けるように凭れかかってきた。


「……っと、いきなりどうした?」

「ん……」


 そう小さく声をあげると、そのまま見上げてくるラウラ。


「……たまには、私もシャルロットみたく甘えたいのだ……。 あ、甘え方がよく解らないのだが……」

「……成る程? ……なら膝に座るか? セクハラって言わなければだがな」


 そう言うと、小さく頷くラウラを見て机の上に乗ったパンの袋を手に取り、ベッドに腰掛けると――。


「ほら、座れよ」


 そう声をかけてからポンッと膝を叩くと、顔を赤くしたラウラはゆっくりと俺の膝に座り、身体を預けるようにまた凭れてきた。


「ほら、昼食まだだろ? 自分のパンだからちゃんと食べないとな」

「う、うむ。 ……ヒルト、口移しで食べさせてくれないか?」

「……ラウラ、バカな事言うなって」


 こう言った事を照れずに言うのはどうしてなのかは解らないが……正直心臓に悪い。

 口移しと言われて思い出すのはラウラの柔らかな唇と絡めあった舌、一種の唾液交換を行ったあのファーストキスの事しか思い出せないからだ。

 ……ヤバい、意識するとキスしたくなってくるのは……まずいな。

 急にラウラを意識し出し、心臓の鼓動が聴こえてないかが気になるが――。


「……ヒルト、ドキドキしてるのか……?」

「うっ……。 お、お前が口移しとか言うからだろっ。 おかげで……ラウラがファーストキス奪った時の事を思い出したじゃねぇか……」

「……そ、そうか……。 そう改めてキスしたことを言われると私もドキドキするな……ほら」


 そう言ってから俺の両手を掴み
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ