新聞の件で外に出られなくなった件についてその2
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ここの間は早歩きぐらいは出来るらしく、走るか走らないかのギリギリの所で歩いている。
(ああー…くっそ?何このもどかしい感覚?気持ちわりい…)
アキも心の中でも耐えられないらしくずっと愚痴っていた。
「クソッ?本当に見つからねー…イライラしてくる…絶対に見つけた時にはリトルペネントで憂さ晴らしをしてやる。『パァン?』?」
今のはコペルが実付きを倒した音か…今聞こえて来た方角は北…音からして少し離れてるか…早くしないとな…
アキは今一層急ぎ足でコペルの所へと向かった。
アキは結果的には間に合ったが、それでもコペルが無傷とまでは行かなかった。
アキはコペルが食われそうになった瞬間を見てギリギリの所でポーチにあらかじめ買っておいた短剣を出した。
アキは何も考えずに投げたのでスキルなどは発動しない。ただ単に投げただけだ。
しかし、投げた短剣は偶然クリティカルヒットし、ノックバックを起こした。
そのおかげでコペルは捕食されずギリギリの所で助かった。
(ふぅ、やっぱ前世の間にやっとける物はやっとけって親父に言われたからな…良かった…野球とかこのゲームに必須な剣道憶えといて…)
…とにかく、一安心だな、と息をついた
(…さて…原作を変えちまったか…別に自分の意思でやったから後悔してないけどまぁ、少し罪悪感が…)
しかし、そんな事を考える暇もなくリトルペネントは徐々に迫って来ていた。
(…さぁ、ここからか、俊足も使えない、走れない、アイテムもほとんどない、あるのはそこらで買った片手剣だけ…最高のシュチュエーションじゃないか…)
アキは自然といつも通り笑っていた。
(普通にやったら俺ががこのリトルペネントの集団に負けるが…なら、これはどうかな?)
アキは片手剣を二本(・・)取り出し、両手に握らせた。
さて、少しだけアキの前世の話をしよう
アキの前世の父親は何でも挑戦する人だった。
例えばアキが何かやりたいと言ったら自分も本気で取り組むし、興味を示した物は必ずアキにやらせる。
剣道の場合はアキがやりたいと言ってやっていたものだが、二刀流に挑戦しようと言ったのは父親だった。
最初は二刀流何て握らせて何やってるんだ、と周りの人たちから言われたがアキは飲み込みが早く、グングンその腕を磨いていた。
一年後、剣道場の一番強い奴に勝てるまで成長していた。
周りからは妬みの対象となっていた、イジメをしてくる輩もいた。しかし、その度にアキは返り討ちにしている。
気づけばアキはもう敵なしとなっていた。
アキはもう自分に勝てる相手が居ないと知り、それから今までずっと剣なんて握っ
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