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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜絶望と悲哀の小夜曲〜
第一層攻略会議
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返そうとする者まで出たそうだ。無論建築物は全て破壊不能オブジェクトで、その試みは徒労に終わったのだが。どうにか全員が現状を呑み込み、それぞれに今後の方針を考え始めるまでに数日を要したと聞く。
そんな激動の一ヶ月間だったが、未だに第一層はクリアされていない。
だが今日、第一層ボス攻略会議が開かれることになった。
集合場所は第一層の村【トールバーナ】の石造りの集会場だった。
レンとユウキが集会場に行くと、近くに見知った顔があることに気付いた。
「あっ、キリト!」
「キリトにーちゃん、おっはー」
前者はユウキで、後者はレンだ。
その声に気付いた革のハーフコートを着た剣士が振り向く。
「よぉ、レン、ユウキ」
笑いかけてきた剣士、キリトの隣にレンとユウキは腰掛ける。
「レベリングはどうだ?」
キリトは笑いながら聞いてきた。
「んー、ボクは昨日上がって12で、レンは18だよ」
ユウキの邪気のない笑顔付きの言葉に、驚愕の表情を浮かべる。
「もうそんなになったのか。俺なんてまだ11なのに……」
そこまでキリトが言った時に、パンパンと手拍子の音がコロシアムに響きわたった。
三人が、音のした集会場の中央に目を向けると、そこには青い髪を持った男性プレイヤーが立っていた。
「はーい、それじゃあそろそろ始めさせてもらいまーす!」
よく通る声が集会場に響きわたる。
「今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!」
笑顔でそのプレイヤーは続ける。
「俺の名はディアベル、職業は………気持ち的にナイトやってますっ!」
ディアベルと名乗ったそのプレイヤーは軽い冗談を混ぜ、場を和ませる。
始めは緊張気味だった、集まったプレイヤー達はその冗談に緊張をとき、声援や野次を飛ばす。
その声に手を振って答えたディアベルは一転、真剣な顔をして言う。
「今日!俺達のパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した!」
その内容の重大さにプレイヤー達の間に、ざわめきが走る。
「俺達はボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームをいつかきっとクリアできることを【始まりの街】で待っている皆に、伝えなくちゃならない!それが今ここにいる俺達の義務なんだ!そうだろ?みんな!」
情熱的に言い切ったディアベルにプレイヤー達の拍手が浴びせられた。
それに笑顔で答えつつ、ディアベルは続ける。
「OK!それじゃあ早速だけど、これから攻略会議を始めたいと思う。まずは六人のパーティーを組んでみてくれ。フロアボスは単なるパーティーじゃ対抗できない!パーティーを束ねた《レイド》を作るんだ」
その言葉にユウキは躊躇いもなく、レンとキリトにパーティー申
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