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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
宝貝の存在を忘れかけの宝貝使い苗の激闘記・14冊目
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ているようですね」
「うう、また私の事知ってる人が・・・」
「しかも顔そっくりだよ?一体何者なんだ・・・って質問は、今は野暮かなぁ?」
「む、何故他の連中は同じなのに私の残滓だけ違う剣を?」
「これは借り物だ。愛剣は、その・・・」
「あれ?私の残滓はいないんですか?」
「リタイアした」
「・・・僕のせいで・・・ごめんなさい」
「それは倒れた本人に聞かせてやれ。但し、謝罪ではなく感謝をな」
「・・・・・・皆どうして、そんなにオリジナルと仲良くできるんですか?リインには・・・分かりません」
「と言いつつも付いてきたではないか。お前も・・・本心は決まっているのではないか?先ほどもみなと共に魔法を放っていたな?」
「それは・・・でも」

揃い踏んだは現在この町に今いる魔導師オールスターズ。
なのは、ユーノ、クロエ(+甲冑)、フェイト、残滓フェイト、アルフ、八神一家、ツヴァイ、残滓騎士、管理局四天王、紫天一家・・・・・・お前ら数い過ぎだ。参加してないのは残滓シャマルとプレシア・リニス両名と助けられた残滓闇・苗位か。
これでは色々と防衛プログラムが居た堪れなくなってくるレベルの過剰戦力である。実際、抉られた箇所がいまだに修復できていない辺りが洒落にならない。きっと今いるメンツだけで戦争が出来るだろう。

そんな彼らを空中にぶら下がりながら呆然と眺めていた。状況が激しく移り変わりすぎて脳が追い付いていない現状、とりあえず思ったことをしゃべってみる。

「全然知らない人もいるよ・・・」
「なーお」
「そーね、後で名前聞かないと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?」

体が浮き上がり、見知らぬ女の人の背中に背負われる。外国人モデルの様な背の高さだったが、おんぶの形なので顔は見えない。薄いブラウン色の髪の毛は肩ほどまで伸ばしており、どこか温かみが感じられる。


でも、目の前に見える頭にそり立つピンとした獣の耳には―――


―――カナダオオヤマネコ特有の黒く突き出た毛が風に揺れていた。


微かだが、その耳からは毎日のように嗅ぎ慣れた匂いがして、思わずその女性の髪を触る。


もふっ


どう見ても人間の髪にしか見えないそれはしかし、7年間触り続けたあの感触に相違なかった。

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