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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
宝貝の存在を忘れかけの宝貝使い苗の激闘記・14冊目
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―――気に入らない。
『あ!ようやっと出てくれたか苗ちゃん!色々言いたいことはあるんやけど・・・今はそれどころやないからよお聞いてや!今、町が大変なことになっとんねん!今どこにおるん!?こっちはよお分からん雑魚モンスターのせいでいろいろ大変なんやで!?』
―――気に入らない。
『今度はちびリインやのうてリインフォースのそっくりさんが町で暴れとるらしいんよ!・・・シャマル、どない?・・・・・・あかん、あんまりよろしゅうないって!』
―――気に入らない。
『え?閉じ込められた?んー・・・そらあれや。苗ちゃんを町の騒ぎに巻き込みとうなかったんとちゃう?』
「あぁー・・・何だろうなぁ。なんか・・・すっごくイライラする!」
気に入らない。
ぽんずの命に飽き足らず約束を破って町で暴れまわる、あの銀髪が恨めしい。
人の意見も聞かずに一方的な善意で私を閉じ込めたあのシュテルに腹が立つ。
ぽんずが死んだことを知らないで、平然と話しているはやての声が癪に障る。
何より、その身勝手で理不尽とも言える怒りを抑えきれない自分自身がひどく気に入らない。
喪失感から一周回って周囲へのいら立ちに方向を変えた私の八つ当たりの感情は、一直線に市街にへと身体を突き動かした。
「約束、嘘だったの!?」
= = =
「どっせぇぇぇぇぇいッ!!」
「せやぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
右からグラーフアイゼンの一振り、左からはラグネルの一撃、共に戦う騎士名だけあって寸分の狂いもない同時攻撃。武に優れるベルカの一撃―――しかもパワータイプの攻撃を同時に受けたとあらば、並みの敵では一たまりもない結果になる。が―――
「・・・ふム。あいゼンノ一撃はでータ通りダが、やはりろすトロギアが相手では多重結界ヲハらねばば止まラヌか・・・ツクヅク面倒な」
掲げられた両手から現われた超強度のプロテクションに阻まれ、一撃が届かない。そのまま攻撃に転じられる前になんとか自分の肢体を無理やり弾いて急速離脱する。瞬間、先ほどまで自分たちのいた空間を濃密な魔力の塊が貫いた。その威力は”原作世界”におけるなのは・フェイトの一撃と同じ威力である。
「面倒なのは貴方の方よ。私は残業はしない主義なの、とっとと墜ちてくれる?」
「もう暴れないで下さい!もう・・・ひどいことしないで!!」
2人と示し合わせたかのように上空から2人の魔導師が姿を現した。既にこれでもかと言うほど溜めこまれた桜色の魔力が充填されている。その魔力は発射と同時に二人の片割れ―――マリアンがブラスタービットを用いて張ったベルカ式2重収束魔法陣を通してその威力をさらに倍加、本来今のレイジングハートが耐えられる限度を超えた威力となって解き放たれよ
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