第137話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
麻生が作ったご飯で昼食をとる事になった。
食材は前々から麻生が買い足していたので、それほど困る事はなかった。
ちなみにメニューは豚しゃぶのオニオンソース、バジルスクランブルエッグ、にんじんとツナのジンジャーサラダになっている。
テーブルに並べられたご飯を見た打ち止めは目を輝かせる。
「すっごく美味しそう!!、ってミサカはミサカはご飯の匂いを嗅いでみる。」
すると、それに合わせるように打ち止め(ラストオーダー)のお腹がぐぅ〜、と音を立てる。
それを聞いた愛穂と桔梗は笑みを浮かべる。
「恭介の作るご飯はそこらのレストランよりうまいじゃん。」
「それに関しては同意するわ。
愛穂もこれくらい、とは言わないけど炊飯器に頼らずにご飯を作ってね。」
「桔梗は一言多いじゃん。」
「そんなのはいいから、さっさと食べるぞ。
冷めてしまったら、美味しいご飯もまずくなる。」
麻生がそう言うと、一方通行以外はいただきます、と合掌してご飯を食べる。
「美味しい!!、ってミサカはミサカはご飯にがっつきながら言ってみる。」
「こらこら、食べ物を口に入れて喋らないの。」
「恭介の料理は結構食べてるけど、やっぱりうまいじゃん。」
三人が麻生のご飯を食べながら話している時、麻生は隣に座っている一方通行に視線を向ける。
一方通行は肘をつきながら、麻生のご飯を仏頂面をしながらも食べている。
「口に合わなかったか?」
麻生は一方通行に話しかける。
一方通行は麻生の方を見ずに答える。
「普通に食べる分には申し分ねェ。」
「じゃあ、どうしてお前はそんな表情をしているんだ?」
「・・・・・・」
麻生の問いかけに一方通行は何も答えない。
「今まで裏世界に生きていた自分が、こんな平和な風景を見ながら食事をとるのが納得できていないみたいだな。」
一方通行は何も答えていないのに、その心情を分かっているかのように麻生は答える。
そこで一方通行は麻生に視線を向ける。
「俺がテメェの一番うざい所を言ってやろうか?
そんな風に何でもかンでも知った風なクチを聞く所だ。」
「癇に障ったのなら謝る。
だが、俺とお前は似ている所が多々あるからな。
どうしても分かってしまうんだよ。」
「俺はテメェの事はさっぱり分からねェがよォ。」
二人が話をしている時、ふと愛穂と桔梗の会話が聞こえた。
「そう言えば、貴女は恭介のご飯を時々食べているの?」
「ウチの家に来た時は作ってもらってるじゃん。
ま
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ