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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十九話:月夜に光る草原で
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ます。
「腹が減ってたら、さっきの残りもまだあるが」
「私は、いいや。さっきも結構食べたし、まだお腹空いてない」
「そうか。みんなも大丈夫か?……なら、あれは朝食にでもするか」
なんという、保護者。
ピエールさんは料理全般ダメだと判明したので、ピエールがお父さんでヘンリーがお母さんか。
役割的に。
本来そのポジションは私が担当するべきのような気がするが、保護対象筆頭が私である以上、これは仕方ない。
うっかりお母さんとか呼ばないようにだけは、気を付けよう。
お茶を飲み終えて日が落ち切るのを待ち、いよいよルラムーン草の捜索を開始します。
……って、いうか。
『うわー!あたり一面、光ってキレイ!これが、ルラムーン草なんだ!』
日が落ちて暗くなると共に、辺りの草原がぼんやりと光り始めて。
先ほどモモが感嘆の声を上げた通り、今や辺り一面が光を放っています。
前世で見たイルミネーションよりもずっと自然で柔らかく、幻想的な光景です。
……これなら、探すまでもなく必要分が集まりそうですね!
気合いを入れ直して、目の前の光景に見入る仲間たちに呼びかけます。
「みんな!この光ってるのがルラムーン草なんだけど、これが最低でも六十個は欲しいの!根っこはいらないし、根を残しておけばまた生えてくるから!根は残して、地上に出てる草だけを切り取るようにして集めてね!」
ゲーム中で仲間が使える呪文が全部で五十六種類(他に敵専用でアストロンとモシャスがあるけど、適性の身に付け方も魔法の仕組みも現時点でわからない)、そのうち主人公がそのままで覚えられる呪文が十三種類、ベネットじいさんに教えてもらえる(ルラムーン草が必要になる)のが二種類、ゲームで使えた以外で今の私が使える呪文がマホトラとラリホーの二種類で、もしかしたら他にも適性はあるかもしれないけど確認できないから、わからないのは念のため全部付けておきたいし。
だから私が適性を身に付けるだけなら、保険も込みで必要なのが、四十一個のルラムーン草なんだけど。
同じ処方で魔物が呪文を覚えることはできないし、魔物が覚えるための処方はわからないから、ピエールとスラリン(と、魔力自体が無いコドランとモモ)のことは仕方ないとしても。
私以外に、人間であるヘンリーも仲間内にいるわけなので。
一回の調合で複数の人間が適性を身に付けられるから、同じ呪文をヘンリーも身に付けたがっても、その分で別に材料を用意する必要は無いけど。
私が使えてヘンリーが使えない呪文の適性を身に付けるなら、それはやっぱり用意しないといけないから、私とヘンリーで使用可能呪文が被ってない以上、やっぱり五十六種類分の材料は確保しておくべき。
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