仲間の為に、他人の為に。
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「前言撤回してあげる。・・・その卵はドラゴンの卵・・・かも」
照れたように呟くティアを見て、ナツが笑う。
「ようやく認めたかっ!」
「うるさい!くっつかないでよ、暑苦しい!」
「んだとコラー!」
「だから、喧嘩はダメだって!」
そんな会話をしながら、帰路へ着こうとする3人。
すると――――――
「ウホォォォォォオ!」
先ほど気絶させた森バルカンが、飛び掛かって来た。
「何!?」
「もう復活したの!?」
「このガキどもがああああああっ!」
そう叫びながら拳を振り上げ、3人を叩き潰そうとする森バルカン。
咄嗟の事に素早く反応できない3人。
もうダメだと思った、その時―――――――
「大雨蝶乱!」
振り下ろされると思われた森バルカンの腕に、水で構成された蝶が直撃する。
「ウホォオ!?」
「!?」
その蝶が飛んで来た方向には・・・
「ふぅ・・・危なかったね」
右手を前に突き出した状態で笑う・・・イオリがいた。
「イオリさん!」
「「イオリ!」」
その姿を見たナツとリサーナは嬉しそうな笑みを浮かべ、ティアは無表情を崩さない。
イオリはそんな3人に微笑を浮かべると、ゆっくりと森バルカンに目を向けた。
「ゴリアン・・・消されたくなかったら消えな」
そしてそのまま、尋常じゃないほどの殺気を放出させた。
ティアが殺気を放出させるのは、イオリ譲りなのかもしれない。
「ウ・・・ウホォ!失礼しましたー!」
その殺気に怖気づいた森バルカンは、慌てて森の奥へと逃げていく。
「皆、大丈夫?」
「うおー!イオリすげー!」
「すごいすごーい!」
「確かに、凄い・・・」
イオリが3人に安否の確認をすると、3人からは称賛の言葉が返ってきた。
「あははっ!大丈夫そうだね。よーし、皆帰るよ!」
「「おおーっ!」」
「はい!」
こうして、ナツ達のちょっとした激闘は幕を閉じたのだった。
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