仲間の為に、他人の為に。
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な炎バカ!相手とアンタじゃ体格が違いすぎる!」
「うるせー!」
ティアの静止を振り切り、ナツは森バルカンへと向かっていく。
しかし、またもや吹き飛ばされてしまい、大木に叩きつけられその場に倒れる。
「くっ・・・そぉ・・・」
地面に倒れたナツは起き上がろうとするが、ダメージが残り上手く動けない。
「っ・・・入って1年の新人が!」
「ティア!?」
その姿を見て、見かねたティアは森バルカンへと向かっていく。
歳は対してナツと変わらないのだろうが―――ナツが年齢不詳の為不明―――彼女は事情があって7年前からギルドに属している。
つまり、X784年の現在から数えて、13年前からギルドにいる事になる訳だ。
「ウホ?」
森バルカンがこっちを向く。
が、加入して13年間、様々な仕事を基本1人でこなしてきたティアは、この手のモンスターの相手さえも何度もしてきた。
実績・魔力の量・経験・・・どれをとっても、ティアはナツに勝っている。
「消えなさいゴリアン!」
叫び、その手に一瞬で水の剣を造り出す。
「大海・・・一閃!」
そして森バルカンの頭上に飛び、勢いよく剣を振り下ろした。
そのまま距離をとり、剣が刺さったままの森バルカンに向かって指を鳴らす。
「爆!」
ティアが短く言い放った瞬間―――――――
「ウホーーーーー!」
爆発音が響いた。
爆煙が起こり、視界が悪くなる。
「ティア凄い!」
「・・・違う。来る!」
リサーナが歓喜の声を上げるが、ティアは一切気を抜いていない。
「ウホーー!もう怒ったーーー!」
爆煙の中から飛び出して来たのは、多少傷は負ったもののピンピンしている森バルカンだった。
(コイツ・・・体が頑丈に出来ている!?この程度の魔物なら、いつも一撃なのに・・・!)
降って来る大きい拳を持ち前の身体能力を駆使して避けながら考えるティア。
実は、彼女は仮にもS級魔導士だ。X777年、当時10歳ながら。
歳はかなり若いが加入したのが早かったのと、持ち前の冷静さと情報判断処理力、生まれ持っての天才に近い魔法センス等の彼女の長所が強さへ変わり、S級になったのだ。
(まさか、コイツはS級クラスかそれ以上!?だとしたら、私でも倒せるかどうかじゃない!・・・だけど、ここにいるのは炎バカとリサーナの2人。エルザとかミラ辺りがいれば良かったんだけど・・・いない奴の事を考えてる場合じゃないわね)
森バルカンの腹に蹴りを決め、距離をとる。
そこで再び戦闘態勢を取った、瞬間。
「ウホォ!」
「なっ・・・きゃあああああっ!」
突如頭上に森バルカンが現れ、勢い良く蹴り飛ばされる。
ギリギリのところで体を水に変換していたと
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