第6話 =幼馴染=
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=はじまりの街=
月夜の黒猫団がほぼ全員永遠離脱という最悪の事件からすでに8ヶ月がたっていた。
そして俺たちはあいつのいるはじまりの街へと戻ってきていた。
「ねぇリクヤ…はじまりの街に何かあるの?」
サチが疑問を投げかけてくる。
何かあるっていわれたら…叩き起こしに行くって事くらいかな…
「叩き起こしにって…誰を?」
「幼馴染」
リクヤって幼馴染いたんだ…みたいな疑問の念を向けられた…
し、失礼な!
そしてその幼馴染についてのしつもんをなんこもされた…
年頃の女子って怖いな、ほんとに…
そんなことをしてる間にその幼馴染のいる部屋についた。
「えっと…ゆ、…ユカ?」
「そ、そのユカってのが幼馴染」
そういいながらドアをノックしながらドアを開ける。
ドアを開けると中には1人のプレイヤーが布団に包まって体育座りをしていた。
「今日も来たぞー」
やはりこの前と同じ、いやそれ以上の疑心の目で迎えてくれた。
ぜんぜんうれしくない…
いつもは言葉をここでいくつか投げかけて帰るのだが今日来た目的は違う。
目の前で人が死んだというトラウマで戦闘に参加しないのは仕方がない。
けどこいつは勝手に人についていって勝手に裏切られただけ…
勝手ってのは言い過ぎかもしれないけど…
これをひどいっていうやつもいるかもしれないけど所詮人の心はわからないからな。
これが俺の率直な感想。
そんなに裏切られるのが怖いのなら裏切られない位の信頼関係、実力をつければいい…
こんな考えは子供過ぎるって思うかもしれないけどね。
「…はぁ…お前はずいぶん弱くなったな…本当の雑魚だよ…」
「ちょっとリクヤ!?」
「…うるさい…」
「俺は事実を言ったまでだけど?その人の本心に気づけなくて置いてかれただけだろうが」
中学とかよく話してたころにはここら辺で突っかかってきたけどな…
「リクヤ…ハァ…あのユカさん。リクヤがごめんなさい」
俺に代わりサチがため息をつきながら頭を下げる。
こんなやつにしなくてもいいっての、昔は日常茶飯事だったし。
「…」
…あれ?無言だ…珍しいな。
でも正直むかついていた。こいつが裏切られたらしいのは数ヶ月前。
それからずっとこんな調子だ。
まぁ、むかついた理由は俺にも詳しくはわからないんだけど…
「ユカ。おまえちょっとこっち向け」
「…何?」
ぶっきらぼうに答えながら一応こちらを向いてくれた。
それと同時に俺は平手を振り下ろした。
もちろん部屋の中にはバチンッと音がし、サチは相当驚いている。
いわゆるビンタだ。向こうはたたかれた頬を押さえこっちをにらむ。
「…言っておくけど、俺は女殴っ
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