第24話 ミンディア星域会戦 前編
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
迎撃させろ」
アドルフは、ガムストン艦隊に開いた穴を塞ぐよう命じる。
「前方に敵艦隊、数15000」
「戦艦ナグルファルを確認。ガムストン艦隊です!」
「ロアキアの名将ガラハット・ガムストンか……流石にこれの突破は容易じゃないな。だが、無理やりにでも押し込ませてもらうさ!」
カルデンは艦隊の勢いそのままにガムストン艦隊へと突っ込む。
元々勢いがついていたこともあり、一時的にガムストン艦隊を後退させることに成功した。
「カルデン艦隊が敵を押し込んでいる内にルフェール第八艦隊を敵本陣に突入させましょう。この機を逃せば勝機は無いですよ!」
第八艦隊が間隙を突いて帝国軍本陣へと突入する。
が、その前にシュムーデ艦隊が立ちはだかった。
「敵の侵入を許すな! 皇帝陛下をお守りするのだ!」
このシュムーデ艦隊によって連合軍の攻撃は失敗に終わった…かに見えた。しかし……
「ん? あれは……」
総旗艦フリードリヒ・デア・グロッセのスクリーンに映るのは通常の戦艦の3倍(約2000メートル)はあろうかという数十隻の巨大戦艦。
『空色の守護天使』とも呼称されるルフェールのスカイキープ級戦艦であった。
その巨体からなる砲撃力は凄まじく、一本のビームで射線上の艦2、3隻を同時に落としてしまう程である。
「あれが噂のスカイキープ級か。それにしても2000メートルの戦艦とは……まだ無駄にデカイものを作ったものだな。その分機動性は低そうだが」
「あの艦体ですから通常の戦艦よりも機動性・運動性に劣ることは確実でしょう。ですが、一撃で2、3隻の戦艦を纏めて屠る主砲の威力は厄介です」
「しかしこれはマズイぞ! 今の状況ではシュムーデの艦隊はあのデカブツと真正面からやり合うことになる。如何にシュムーデと言えども………」
案の定、シュムーデ艦隊の艦艇はスカイキープ級の主砲の前に次々と撃沈されていく。
それは旗艦であっても例外ではなかった。
「ニーズヘッグ撃沈……シュムーデ元帥戦死」
「シュムーデが……おのれ!!」
怒りに打ち震えるアドルフ。
シュムーデは彼が第三次ティアマト会戦以来の部下であり、信頼する腹心でもあったのだ。
「目には目を歯には歯を……だな」
「はっ?」
「全艦前進! アースグリム級の艦首大型砲であの忌々しいうすらデカいだけの艦を始末してしまえ!」
怒りに燃えたアドルフは麾下の艦隊を前進させる。
そして、アドルフの直属隊に所属するアースグリム級戦艦群の艦首より、スカイキープ級の主砲を上回る威力を持つ砲撃が放たれた。
複数の光が走り、一瞬で数百隻の艦艇が薙ぎ払われる。
その中には、盾艦に守られていた筈である第八艦隊旗艦ヘイオームの姿も
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ