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鉄槌と清風
29部分:28:聖王教会
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着く、入口には紫の髪をしたいかにもシスターと言った少女がクロノに気付いて、此方に一礼。
 其処へ近づいていき

 「ごきげんよう、シスターシャッハ…お久しぶりです」

 「ごきげんよう、クロノ執務官、お久しぶりです」

 お互いに挨拶し

 「こちらが、以前お話した…良彦、彼女はシスターシャッハ…さっきのヴェロッサとこれから会う人の世話係みたいな感じかな」

 「よろしくおねがいします、八坂良彦です」

 「丁寧にどうも、シャッハ・ヌエラ、修道女です」

 手を差し出し握手……お互いの視線が合わさり、何かに気付いたように同時に微笑む。

 「時間があれば、一度おねがいできますか?」

 「えぇ、此方こそお願いします」

 良彦の突然の言葉にシャッハは普通に頷き…クロノは困惑。

 「さてでは、騎士カリムも待っていますし行きましょう」

 「あ、あぁ、そうだな」

 「はい、おねがいします」

 すっと手を離し、シャッハ先導で教会の中へ…しばし歩いて、一つの扉の前に…シャッハのノックにどうぞと声がして、中へ入る。
 中は執務室らしい部屋、壁には本棚があり、執務机では金髪の少女が羽ペンで書類を書いていたのか、ペンをペン立てに戻した所だった。

 「ごめんなさい、いま終わった所だから」

 椅子から立ち上がり此方へ来る少女…紺色のロングスカートのワンピースに、黒の長袖ジャケット、腰から鎧の腰垂れを左右のみ短くつけ、黒のスカートのようなもので左右から後を覆っている。

 「聖王教会教会騎士団騎士、カリム・グラシアです」

 初対面の良彦の綺麗に一礼。

 「八坂良彦です、忙しい所申しわけありません」

 良彦もいそいで、騎士の礼を取る。

 「それじゃ挨拶はこれくらいにして、本題に入っていいかしら?」

 「本題…俺今日見学のはずなんですけど」

 「先日の戦闘記録をみてな、聞きたいことがあるそうなんだ」

 「クロノ執務官…?」

 「カリムは管理局の理事官であるからな、閲覧許可が下りたんだよ」

 「そういう事か…それで質問とは何でしょう、騎士カリム」

 苦笑しながらカリムに向き直る。

 「クロノ執務官から多少の報告は受けていますし、記録も見ています…貴方は、清風の騎士リヒトヴェッテル・ベシュテンバーグの子孫だと言うのは間違いありませんか?」

 「とりあえず、俺が受け継いだ記憶が確かで、ゼピュロスが本物なら、そうなると思います」

 「では、いくつか質問しますので答えてください」

 と、カリムからリトの時代の事であろう質問をいくつかされ、それに答える良彦…ゼピュロスとカートリッジも実際に見せる。
 質問の答え、ゼピュロス、カー
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