スーパーロボット大戦OG外伝
0489話
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っぱりか。場所がホワイトスターだから、姿を変えるだけで40近いSPを消費している。
「……そうだな。俺に斬りかかってきてみろ」
「いいのか?」
「ああ、問題無い」
俺が頷いた瞬間、ムラタに取っては最速の一撃とでも呼べるような居合いが抜き放たれる! だが……
「な……に……?」
鋭く振り切られたムラタの刀は、俺を斬り裂く事無く身体をすり抜けていった。イメージとしては焚き火の炎へと刃を振り下ろしたような感じを想像して貰えば分かりやすいだろう。刃が通った一瞬だけ俺の身体は斬り裂かれたように見えるのだが、すぐに炎をなって元に戻るのだ。
その様子に、今何が起こったのか理解出来ないとでも言うような視線を俺へと向けてくるムラタ。
「別に1度じゃなくてもいいぞ。もっとやってみろ」
「はぁっ!」
俺の言葉が終わらないうちに再び繰り出されるムラタの斬撃。袈裟懸けに斬り下ろし、そのまま胴体をすり抜けたところで横薙ぎの一閃。刀を手元に戻して、喉を狙って突きを入れる。
そして、その全てが俺の身体をすり抜けて、まるで空気でも斬り裂いたかのような感触をムラタに与えるのみだった。
「今体験して貰った通り、俺は通常の物理攻撃に関しては基本的に無効化出来る。俺にダメージを与えたいのなら、魔力や気の籠もった一撃を放つしかない訳だ」
「……俺も、強くなればその域に達せられるのか?」
刀を鞘へと戻して尋ねてくるムラタ。
「そうだな。魔法も何もないあの世界でそこまで剣の腕を鍛え上げたお前だ。もしかしたら可能かもな」
「……そうか」
小さく頷き、桜咲へと向かって頭を下げるムラタ。
「感謝する。お前のおかげで俺はもっと先へと進む事が出来そうだ」
「え? いや、その……ちょっ、アクセルさん!?」
ムラタ程に歳の離れた男が真剣に頭を下げて感謝をしてくるというシチュエーションに、思わず取り乱す桜咲だった。
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