第20話「試練―其の@」
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
いい」
――後悔するよりもそっちのほうがネギにとっても助かるだろう。
「……あ」
ハッとして先生の顔を見つめる。微かにその顔が優しく微笑んでいるように見えて、まき絵は「はい!」と元気よく頷き、ネギのもとへと駆けていったのだった。
――彼女もまた純粋……か。
フワリと顔を見せ始めている太陽が暖かくタケルを照らす。
「……」
僅かの沈黙の後、その表情に映っているのは先ほどまでとは一切違う色。
「テストか……面倒くさいな」
最近、自分の変化を感じている彼だったが、こういう性格はあまり変わっていないらしい。黙々と一人で寮へと戻る道すがら、嫌そうにボソリと呟いたのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ