第六十四話 戦いを止める為にその七
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「考えていないね」
「そうなのですか」
「まあ選挙があってからだね」
そこから話が決まるというのだ。
「今はここで予測をするだけだよ」
「それだけですね、選挙が終わるまでは」
「うん、ではいい時間だね」
領事は壁にある時計の時間を見た、そして言うことは。
「お昼だ、何を食べようか」
「今日はステーキにしますか」
「ステーキだね」
「ティーボーンステーキでも」
「それにしようか」
「そして夜ですが」
スペンサーは昼だけでなく夜の話もした、夕食はどういったものにするかというと。
「私が面白い店を知っていますので」
「面白い?」
「チャイニーズレストランです」
つまり中華料理の店だというのだ。
「この街の中華街の」
「ああ、神戸の中華街の」
「領事はこの街の中華街に行かれたことはありますか?」
「いや、中華料理もそれなりに食べているけれど」
だがそれでもだというのだ。
「神戸のはまだだったね」
「それでは是非」
「そうしようか、日本の中華料理か」
「それもまたいいものです」
スペンサーは微笑んで述べる。
「アメリカのものとはまた違い」
「アメリカの中華料理もまた独特だがね」
中国の本来のものとはまた違ってだ、尚領事はかつて中国で勤務していたこともあり本国のそれも食べたことがあるのだ。
「特にニューヨークの中華街はね」
「あの街の中華街はまた別格ですね」
「広いしね」
「神戸の中華街はニューヨークのものと比べると遥かに小さいですが」
「それでもそのレストランはいいんだね」
「はい」
その通りだというのだ。
「私が保障します」
「大尉が言うのなら」
「来て頂けますね」
「是非共ね、そうか中華料理か」
「領事はシーフードもお好きですね」
「大好きだよ、和食のものもね」
そちらもいけるというのだ。
「海のものはどれも好きだよ」
「では尚いいかと」
「中華料理はシーフードもいいからね」
「広東料理です」
その店の料理のことも話す。
「この場合都合がいいですね」
「おお、それはいいね」
「私も実はシカゴにいた頃からチャイナタウンにはよく行っています」
そして中華料理を食べているというのだ。
「いいものです、ですが」
「それでもだね」
「味は全く違います」
そうだというのだ。
「アメリカの中華料理とは」
「そうみたいだね、日本人の好みは我々とは全く違うからね」
「日本人の好みは我々から見ますと」
「かなりヘルシー志向だね」
「はい、カロリーも少ないですし」
同じ中華料理でもそうだというのだ、これは例え同じメニューでもそうである。
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