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ヘタリア大帝国
TURN115 オリジナル対クローンその七
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「そうしたことは」
「そうだ、ではまずはだ」
「この戦いに勝ちましょう」
 リディアも彼女が率いる潜水艦艦隊で攻撃を浴びせてそしてだった。
 戦場に踏み止まり続けているソビエト軍のクローン艦隊を倒していく、何段もの陣は一段ずつにしても確実に崩されていっていた。
 枢軸軍は徐々にカテーリンに近付いていた、そうして遂にだった。
 カテーリンが直接率いる本陣に迫った、そこにはミーリャとロシア兄妹もいる。
 ロシアがだ、迫る敵を前にしてカテーリンに言った。
「あの、もうここまできたらね」
「ここまで来たらって?」
「もう僕達の敗北は決定的だからね」
 だからだというのだ。
「下がってくれるかな」
「絶対に嫌だから」
 すぐにだった、カテーリンはむっとした顔でロシアに返した。
「私が逃げちゃ駄目って言ってるのに私が逃げてどうするのよ」
「じゃあやっぱりなんだ」
「そう、戦うから」
 この場に踏み止まってだというのだ。
「絶対に」
「そう言うと思ったよ。じゃあね」
「全軍持ち場を死守です!」
 カテーリンの命令は変わらない、そしてだった。
 本陣もその場に止どまり戦う、枢軸軍とのまさに最後の戦いだった。
 両軍は正面からぶつかり合った、その時だった。
 東郷は大和のモニターにカテーリンの乗る試験艦ワリャーグの独特のシルエットを見た、そして大和の艦長に対して問うた。
「あの敵艦を狙えるか」
「ワリャーグをですか」
「そうだ、カテーリン書記長の乗艦だ」
 まさにソビエトの総旗艦だ、それをだというのだ。
「出来るか」
「お任せ下さい」
 これが艦長の返事だった、軍人らしいきびきびとした口調だ。
「必ずや」
「では頼む」
「あの艦さえ沈めればですか」
「この戦争は終わる、ソビエトとな」
 東郷はワリャーグを見据えながら言葉を続ける。
「何、あれだけの大きさなら大和の砲撃を受けても轟沈はしない」
「つまりカテーリン書記長も乗員も生き残りますか」
「脱出は出来る、しかし総旗艦が沈めばな」
「それで勝負はありですね」
「ここで決める、いいな」
「わかりました」
 艦長も東郷の言葉に頷く、そして。
 大和は両軍の激しい応酬の中でカテーリンの乗るワリャーグに照準を定めた、それからだった。
 ビームを放つ、そのビームの速さと威力は誰でもかわせるものではなかった。
 大口径のビームが幾つも直撃した、それを受けてだった。
 ワリャーグは大きく揺れた、艦橋に立ち指揮を執るカテーリンもまた。
 大きく揺れ壁に叩きつけられた、その時に。
 手の甲を壁にぶつけた、その石を。
 石はその場で粉々に砕けてしまった、するとだった。
 ソビエト軍の動きがその瞬間に大きく変わった、それまではカテーリンの命令通
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