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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第13話:知己激似
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り、引き抜いた剣をリュカさんの喉元に這わせます。
でもリュカさんは、剣先を軽く摘まむとニヤニヤしながらピサロナイトさんの後ろに居るウルフさんに、目で何か合図します。

(スポッ!)
「本当だ……リュカさんの言う通り女性だった。しかも、この顔は……」
合図されたウルフさんは、無駄の無い動きでピサロナイトさんの兜を取り去り、その中の顔を検めます。

「え、嘘……お母さん!?」

ホイミンSIDE END



(ロザリーヒル)
アローSIDE

何だか事態が急展開している。
奥さんと子作りしようとしてたリュカさんに激怒した緑の甲冑が、優雅な動きでアニキに兜を脱がされ面を晒すと、オイラの隣に居たリューラが『え、嘘……お母さん!?』と驚きの声を発する。

「うわぉ……ピエールにそっくりだね君。もしかしてホビット族かな? 美女だとは感じてたけど、予想外の美女だ(笑)」
緑の甲冑は殺気を振りまきながら威嚇し続けている。
しかしリュカさんは裸のまま股間を隠そうともせず、まったり口調で会話し続けている。威嚇の効果は薄そうだ……

「あの……リューラ。ピエールさんって誰?」
オイラの予測では、ピエールさんとはリューラの母親なんだと考えているが、その事を確認する為に娘さん(リューラ)に訪ねてみる。

「わ、私の……お母さん。お父さんの愛人……」
やはりそうか……
でも、娘までもが愛人という地位を理解しているのは如何なものかなぁ……

「ふん! そのピエールという奴は、随分と男の趣味が悪いのだな」
緑が突き出している剣をリュカさんが摘まみ動かせない状態の為、奴は口喧嘩を吹っ掛けてきた。この一族に口喧嘩で勝てるわけないのに……

「何言ってるんだよ……君だって同じ顔に惚れてるんだろ? デスピサロに惚れてるんだろ!?」
「な、何を……い、言うか!!」
どうして判るんだろう? あの動揺っぷり……図星みたいだなぁ。

「デスピサロってのは何やら人間の存在を嫌っている節がある。そんな男に従属しているホビットの君も、きっと人間に良い感情を持ってないのだろう。違うかい?」
「ふん、その通りだ! 人間など滅んでしまえば良いのだ!」

「デスピサロとしては君は最高に信頼できるナイトなんだろう。『ピサロナイト』と自らの名前を与えるほどだからねぇ……それに信頼できない奴に、愛する女を守らせられないからね」
「当然だ、私はデスピサロ様の忠実な騎士! デスピサロ様の期待には決して裏切らない」

「って事は、君がデスピサロの配下に馳せ参じたのは、人間を滅ぼす計画に同調したから……奴の女を守る為ではなかったはずだ」
「………」
緑は何も答えない。答えられないのかな?

「本来なら、実行部隊の一人として人間殲滅作戦に
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