当然、比企谷八幡はぼっちすぎる
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
ければならない。買わないと戻るに戻れず、帰ったら平塚先生に有ること無いこと言われ、説教という名の暴力を振るわれることになる。すっかり逃げ道を絶たれてしまっていた。
「……比企谷君買わないのか?」
「別に俺に頼んだわけじゃないだろ」
すると比企谷君はこちらをちらっと見る。まさしく「お前が買えや」とでも言いたげだ。しかしここは同じ部員として言わなければならない。
「逃げるのは良くないよ比企谷君?」
「逃げてるのはお前だ!そう言ったあと俺に買わせて自分は逃げて、自分は体調不良とかでジュースだけは持って行け的な感じで雪ノ下に同情を仰ぎ、平塚先生に報告されることもなく、自分は帰るという手だろうがそうはいかないぞ」
な、なんと鋭い!俺の行動がほぼ読まれていた。比企谷君、恐ろしい子!今の俺の顔は漫画なら口を開けて目が白くなっていただろうな
「でも矛盾があるぞ」
「どこが?」
「あの雪ノ下が同情を買うわけない」
あああぁぁぁぁ!!俺の計画がたったそれだけで丸つぶれになったー!くそぅ……。
そこまで悔しがらなくてもいいのにと自分で心底思っていたが比企谷君に『バレバレですけど?』って感じで分かられてしまう方が悔しかったりする。
「…はぁ、仕方ない。不本意だけど俺も半分出すから早く買って部室に戻った方が良いだろ。絶対文句言うぞ。あの雪女」
「それは断言できる」
そう比企谷君は肯定する。少なからず若干似ている者同士と感じてしまった。元々同じぼっちだしね
比企谷君は諦めてもう一枚の100円玉を投下しもう一度機動要塞がウォンウォンと唸り始める。メガ粒子砲とか売ってないのかな?そうやって現実逃避もいいけどやはりこれから同じ部員ナカマとして上手くやっていかないといけないだろう。嫌だけど。
「そういえば何で比企谷君は奉仕部に入部してるんですー」
俺は棒読みで手を上げて質問した。その言い方にイラッと来たのかさっきまでより一層目がどんよりする。
「その中途半端な敬語なんなんだ?別に良いけどなんか気持ち悪いし」
俺は口箸を吊り上げて頬をヒクヒクとしていた。そして俺はもう一度言う。
「何でー比企谷は奉仕部に入部してるんだー」
またしてもの棒読み。やばい。棒読みグランプリ優勝できるかもしれない。すると比企谷はより一層不機嫌な顔になった
「別に入りたくて入ったわけじゃねぇよ。経緯はほぼ清谷と同じだ。」
うおおお。久しぶりに家族と平塚先生以外に名前を君付けなしで呼ばれた。なんか感激。言っててなんだが悲しくなる。しかもイコール呼び捨てだからね?別に俺呼び捨てで良いなんて言ったっけ?
すると足元の方でガコンッと音がなり、例のやつ名前が長いので略していちヨーが出てきた。なんか語呂がイチローに聞
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ