当然、比企谷八幡はぼっちすぎる
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てもないのだが……
そこで念を押すように比企谷君が口を挟んだ
「このビッチが」
「こっの…!ほんとウザい!っつーかマジキモイ!死ねば?」
さすがの俺でも今の言葉は言ってはいけないと思う。たとえ冗談でも言ってはいけない言葉はある。
そして比企谷君は怒りを込めて由比ヶ浜さんに言った
「死ねとか殺すとか軽々しく言うんじゃねぇよ。ぶっ殺すぞ」
それを言われたときに意外と由比ヶ浜は反省していた。
「―――――あ…、ごめん。そういうつもりじゃ……えっ!?今言ったよ!超言ってたよ!」
やっぱり由比ヶ浜さんはアホな子だった。しかし謝ったところは正直いいと思う。リア充とか上位カーストらは、自分の考えが正しいと思っていて案外素直に謝れないやつが多い。彼女はビッチだけどそれほどビッチというわけでもなさそうだ。
するとゆっくりと由比ヶ浜の口が動く
「……あのさ、平塚先生に聞いたんだけど、ここって生徒のお願いをかなえてくれるんだよね?」
僅かな沈黙の後、由比ヶ浜さんはそう切り出した。いや、ここって願いを叶える部活なの?便利屋なの?
「そうなのか?」
そうか。比企谷君もこの活動目的を理解していなかったらしい。なんか前に長々とあらかじめ考えていた様な言葉を聞いた気がするが、全く分からない。まさか同じものを聞かされたのか…。まさか部活創設申請時に活動目的をあれを言ったとかないよな?もしそれで許可出たなら教師の頭やばいな。げきヤバス。
「すこし違うかしら。あくまで奉仕部は手助けするだけ。願いが叶うかは自分次第……ね?」
冷たく、突き放すような感じで言ったあと、最後に目線を俺に移す。か、勘違いしないでよね!別にやる気がないわけじゃないんだからねっ!…心底めんどくさいだけだ!……その呆れた目で俺を見るのはやめてください。
すると疑問に思った由比ヶ浜さんは雪ノ下さんに尋ねた
「どう違うの?」
「飢えた人に魚を与えるか、魚の獲り方を教えるかの違いよ。本来ボランティアとはそうした方法論を与えるもので結果のみを与えるのではないわ。自立を促す。というのが一番近いかしら」
つまりそうした方法論を用いり、生徒を手助けする部活ということか。なんたってそんな部活が……
すると由比ヶ浜さんが目をキラキラと光る。
「な、なんかすごいね!」
由比ヶ浜さんはほえーっと目から鱗で納得しました!って顔をしている。……なんかいつか悪い宗教に引っかかりそうで心配だ。疑わずにすぐ信じそう。ついでに俺は誰でもすぐに疑うけど、まぁそこが彼女の良いところなのかもしれないが。
「必ずしもあなたのお願いが叶うわけではないのだけれど、出来る限りの手助けをするわ」
そして本題のことをすっかり忘れていたのか、「……あぁ!」と声を上げた
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