当然、比企谷八幡はぼっちすぎる
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いのだけれど……その勘違いがひどく不愉快だわ」
雪ノ下は由比ヶ浜に冷ややかな視線を送っている。そして本人はあわあわ慌てて両手をぶんぶん振る。
「あ、いや、何というかすごく自然だなーって。彼は知らないけどヒッキーはクラスにいるときと違うし。ちゃんと喋るんだなーっとか思って」
そうなんだ。いや、分かってたけどね。この人もぼっちってことは。会った瞬間にわかったよ。ぼっちとぼっちはどこか惹かれあうのかもしれない。
―――――――――どこのスタンド使いだよ
「そういえば由比ヶ浜さんもFクラスよね」
「えっそうなん?」
「まさか知らなかったの?」
あ、今の発言で相手は知っているのに本人は知らないと分かられてしまっただろう。すると比企谷の目が泳ぐ
「し、知ってるよ」
「何で目を逸らすのよ」
「普通にバレてるぞ」
由比ヶ浜さんはジト目で、俺は呆れた目でそう呟いた。こいつ嘘つくの下手なのか。
「そんなんだから、ヒッキー、クラスに友達いないんじゃないの?キョドり方キモイし」
こいつの言動に俺は少し違和感があった。こいつはどこかのグループに入っていたやつだ。なんだっけ?まぁとにかくこいつはあれだ。……ビッチだった。見た目からも上位カーストにいそうだったし。可笑しくはないな。……けど俺の気遣い返せ
すると比企谷君はある言葉を発する。
「……このビッチめ」
すると勢いよく食らいつく。
「はあ?ビッチって何?あたしはまだ処―――うわわ!何でもない!」
すると由比ヶ浜さんは顔を真っ赤にしてばさばさと手を口元で振り、言おうとした言葉を掻き消そうとしていた。この人ビッチだけどアホな子でもあった。
すると助け舟を出すつもりなのか、雪ノ下さんが口を挟む
「別に恥ずかしいことではないでしょう。この年でヴァージ――――」
「わーわーわー!ちょっと何言ってんの?!高校生でまだとか恥ずかしいよ!雪ノ下さん女子力足りないんじゃないの?!」
それを聞き雪ノ下は冷たさが増した言葉が発せられる
「―――――下らない価値観ね」
「そもそも女子力って言葉でもうビッチくさいよな。外見もビッチっぽいし」
俺が口を挟むと由比ヶ浜さんから怒りが溢れるのを止めるようにぎりぎりと歯噛みしていた。
「〜〜!!ビッチって言うな!サイテー!!味方してくれると思っていたのに!」
ビッチこと由比ヶ浜さんは俺の事を味方だと思っていてくれたのか……。なんか申し訳ない感じが出てきた。
「て、敵を欺く前にまず味方を殺せってよく言うだろ?」
「言わないよ?!てか私殺されるんだ?!」
「それを言うなら、『敵を欺く前にまず味方から』でしょう……」
雪ノ下さんは俺に呆れた表情で哀れまれた。
いや、意味的にはあまり間違っ
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