暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十八話:ひとときの平和な風景
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
ので、毛布を持って木陰に移動して。

 毛布に包まると、同じことを考えたのか隣にヘンリーが陣取ってきます。

 魔物な三人は、そのまま日向ぼっこしながら寝るようですが。
 ピエールはどうか知らないが、スラリンとコドランとスラ風号に関しては、紫外線対策とか全く必要無さそうだもんね。
 ピエールにしても、「スライムナイトたるもの……」とかそんなこと言い出しそうだし。


 横になったからと言ってすぐ寝付けるわけでもないので、なんとなく隣のヘンリーに声をかけてみます。

「……ヘンリー。……なんか。……平和だね」
「……そうだな」

 だからどうということも無いけれども。
 平和に見えて実は決してそうでは無いなんてことも、勿論わかってるけれども。

 ……お腹がいっぱいなせいか、意外と眠くなってきた。

 眠気でぼんやりとしながら、なんとなく言葉を続けます。

「……ヘンリー。……お父さんの、剣。しっかり、使えてたね……」
「……そうか?」

 もう既に、手に馴染んでたというか。
 元の持ち主と基本の技術は共通してるせいか、誂えたみたいに似合ってた。

「……うん。なんか、ちょっと、……お父さんみたい、だった……」
「……そうか」
「…………ヘンリー。…………いつまで、こうやって…………」
「……ドーラ?……寝たのか?」

 幸せなような切ないような、ふわふわとした感覚に包まれて、何を言ったかも言われたかもよくわからないまま、いつの間にか眠りに落ちました。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ