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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十八話:ひとときの平和な風景
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話を聞いてかスープに口を付け、また喉を鳴らしてくれます。
『あ、ほんと!ドーラちゃんのスープ、おいしい!すっごく……懐かしい、味がする……』
嬉しそうに感想を述べていたモモが、不意に下を向きます。
「……モモ?……大丈夫?」
すっかり大人しくなってしまったモモに手を伸ばし、優しく撫でながら問いかけます。
……懐かしくて、思い出してしまうのも、いいことばっかりじゃなかったよね。
……失敗だったかな。
無難に、サンチョの味にしておけば良かったか。
そんなことを考えながら撫で続けていると、モモがぐりぐりと頭を擦り寄せてきたので、受け止めて抱き締めます。
『……あたし。ドーラちゃんに会えて。ドーラちゃんがいてくれて、ほんとに、よかった』
「そっか」
作って、良かったのか。
なら、良かった。
『……ドーラちゃんの味。ちゃんと、覚えてるから。だから、また作ってね』
「うん。また、いつでも作ってあげるから。まだあるから、今もちゃんと食べてね」
『……うん!あたしお腹空いてたから!いっぱい、食べるね!』
また元気になったモモが私から離れ、改めてスープに口を付けて食事を再開します。
空気が緩んだのを見て取り、他の仲間たちもそれぞれに感想を述べてくれます。
「ドーラ様もヘンリー殿も、素晴らしい腕をお持ちですな。ドーラ様のスープ、このような味付けは初めて食しますが、実に味わい深い」
「ピキー!ピキー!」
「ドーラちゃんはともかく、なんでヘンリーが料理できんだよー。しかもウマいとか、いーんだけどびみょーなんだけど。気分的に。……あ、まってまって!ごめん、わるかった!わるかったから、返して!すげーウマいから、これ!」
軽口を叩いて無言のヘンリーに皿を取り上げられたコドランが、すぐさま土下座する勢いで謝罪して笑いを取る等ということもありつつ。
食事を済ませて、キレイキレイの便利さを噛み締めながら片付けも済ませ、暗くなるまで一休みすることにします。
『あたしは、薬草集めにはあんまり役に立たないと思うから。起きて見張ってるから、みんなは休んでて!ヘンリーさんがトヘロスかけ直してくれたし、みんなから離れるわけじゃないし!大丈夫だから、みんな休んで!』
張り切って見張りを買って出てくれたモモに後を任せて、毛布にくるまって休むことにして。
……本当はモモに抱き付いて、モフモフを堪能しながら休みたかったけれども。
起きて見張りをするモモにそんなことしたら、モモも眠気を誘われるし身動きし辛くなるしで迷惑だろうし。
仕方ない、ここは諦めるか。
馬車に入ってもいいんですが、季節もいいし天気も良くて、木陰で休んだほうが気持ち良さそうな
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