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鉄槌と清風
28部分:27:新しい旅へ
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けてたんで…管理局と交渉して助けるために魔法の媒介にした」

 「事後承諾だったんで、昨日はクロノに預けて、交渉してもらったんだけどな」

 なんともいえない顔で良彦を見る守護騎士、はやても呆れ気味だ…それを見てリインフォースが

 「本来消えるはずだった記憶や感情など、大半が残っています…蒐集していた魔法はほとんど残っていませんが、問題…だったでしょうか?」

 「いや、そんなことないよ、でもその…今ってリインフォース、もしかして」

 「はい、良彦の守護獣になっています…申しわけありません、主はやて」

 すまなそうな顔で詫びるリインフォースに慌てて首を振るはやて。

 「っていうか良彦君、なんでこれだまっててん!」

 「そうだよ、良彦、お前ちゃんと言っとけば昨日だって!」

 何故か矛先が向く良彦、だが

 「一応前々から計画してたけど成功するかわからなかったんだよ、ぬか喜びさせたくなかったんだっての…家族を失うのは辛い、それが助かるかもって所から、やっぱだめでしたじゃいやだろ?」

 「むぅ、ま、まぁそうだけどよ…あ、でもそれじゃ良彦とリインフォースって一緒に暮らすのか?」

 「んぁ、はやての家で生活してもらう予定だけど、まずいか?」

 「私はええけど、良彦君はええの?」

 「リインとは守護獣の契約で繋がってるし、近くというか、隣が高町町家だからな、こっちは平気だ」

 「そうか…ふーん」

 良彦の説明に納得するはやてとヴィータ。

 「でもさっきの魔法って魔法力もそうだけど、制御も難しかったんじゃ?」

 「そうだな、話だけ聞くと簡単そうだが、ありえない系統の魔法だ」

 シャマルとザフィーラが首を傾げる。

 「良彦の家系、この場合はベシュテンバーグ家だな…は、戦闘の素質がある魔導師は、皆制御力の素質が高い…で、なければ『凪』は使いこなせない」

 「どういうことだ?」

 リインフォースの答えにシグナムが疑問を投げる。

 「ええと、『凪』っていうのは…ザフィーラは青い球で俺が自分覆うのみたよな?」

 「あぁ、蒐集のときだな…あの結界のような魔法か」

 「そう、まぁあの境界を越える攻撃なんか…射撃なら魔力を相殺して、実体なら風で止める…まぁ、実際には実体の場合は動きを少し遅らせる程度だけどな」

 説明していると、ヴィータが顔をあげ。

 「なぁ、前に戦った時それ使ってたか?」

 「あぁ、シュワルベフリーゲ投げ帰したり、アイゼンの動きが急に遅くなったろ」

 「でも、そんときはナンも見えなかったぞ?」

 「そこが、ベシュテンバーグ…【風王】の家系の制御力が無いと使えない要因だ…本来『凪』とは無色でなければ意味
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