暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第216話】
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
飛べる子が全員だけどさ、歩行は皆よたよた歩きになってるし……俺もサブオート操作で何とかって感じだったから……」

「……ん? サブオート?」


 ふとそんな単語が出たので思わず聞き返した。


「……? ヒルトも使ってるだろ? 操作方法にオート機能使って――」

「いや? 俺はIS使ってからずっとマニュアル操作だが?」

「なっ……!?」


 そんな俺の言葉に、驚きの表情と共に持っていた箸を落とした。


「……? 驚く事か? 皆だってマニュアル操作だろ? ……いや、一夏はオート操作って言ってたかな」


 からんからんと、コップの中の氷が中で転がる。

 既に飲み干したそれをテーブルに置くと――。


「……う、嘘だろヒルト? ははっ、幾らなんでもそれは……現にまだ専用機の無い代表候補生だって一部をサブオート機能で使ってるって――」

「……あぁ。 一部訂正だな。 第三世代兵装の八式・天乃御柱だけはオートにしてるかな? あれをマニュアルでやってみたが……オートの方が迎撃率100%だったからな」

「……そ、そっか……。 ……やっぱりすげぇよ……頑張ってるよ、ヒルト」


 本当に感心したのか、真っ直ぐと見つめるその視線と言葉に、自然と顔に熱を帯びるのを感じると――。


「お、俺なんかまだまだだって。 ……ん、もう食べ終えたしそろそろこいつを返してくるかな。 昼飯を優先したからな、俺」


 言って、横に置いていた道具箱を理央に見せると――。


「そ、そういやお前ずっとそれ持ってたな。 ……なあ、後でメールしてもいいか?」

「ん? もちろん、いつでもメールいいぞ?」

「う、うん。 ……ヒルト、俺はお前を応援してるからな? 織斑よりも……俺はお前の方が努力してて――す、好きだしな」


 好きという言葉に、一瞬心臓が跳ね上がるがよくよく考えると、好きにも色々な意味の好きがあるから都合よく取るのはダメだな……。


「……ありがとな、理央。 ……今度、また何か食べようぜ」

「お、おぅ。 ……俺はまだ素麺食べてるから。 ……箸、取り替えなきゃいけないな」

「……面倒なら俺の予備に貰った箸を使うか?」


 そう言って横に置いていた予備の箸を見せると――。


「そ、そうだな。 ――あ、ヒルト? 皿は俺が片付けておくからお前はそれを返してこいよ」

「……良いのか?」

「……うん。 ほ、ほら早く行けって!」


 そう言って急かすように促す理央に苦笑しつつも――。


「わ、わかったって。 ……ありがとな。 じゃあまたな」


 そう言って手を振ると、理央も慌てたように手を振り替えした。

 それ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ