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『曹徳の奮闘記』改訂版
第八話
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いや多分違うな。多分、舒邵達が増税しとると思うから調べてみたら?」

 七乃も頷き、部下に調べさせた。

 そして一刻程で報告がきた。

「……八公二民て何て事をしていたんですかあの人達はッ!?」

 思わず七乃が机を叩いた。

「七乃は気づかなかったんか?」

「舒邵達が何かをしていたのは知っていましたけど、美羽様を守るので精一杯でしたの で……」

「まぁそれはしゃーないな。とりあえず年貢の取り分は四公六民に変更な」

 北条早雲のパクりやね。それを詳しく知りたかったらウィキで。

「五公五民ではなくていいんですか?」

「民の信頼を無くしたら国は滅びるからな」

「確かにそうですね」

 七乃が頷く。

「食糧は倉庫に有り余っとるやろ? 食糧事情が苦しい農民に分け与えないとな」

「そうですね」

 そうしてあれやこれやで溜まっている書簡(でええんか?)が無くなっていく。

 あ、そうや。

「七乃、屯田兵を作ろうや」

「屯田兵……ですか?聞いた事ない言葉ですけど……」

「まぁそうやろな。俺が考えたからな。屯田兵てのは普段は農民と同じように田畑を作り、戦時は兵士として働くというのや。もしくは浮浪者や牢に入った犯罪者を使ってするとかな」

「成る程……それはいいですね」

 明治時代の日本の北海道で行われていた屯田兵の事やけど、間違ってたら作者まで言ってな。

「後は金銭面やけど、兵士の鎧は廃止やな」

「廃止て長門さん……(-.-;)」

「別に裸で戦えちゃうで?俺も鎧を着て戦った事はあるけど、重くて動きにくいからな。一 応、鎧も考えてるんや」

「どんな鎧ですか?」

「機動力を重視した鎧やな」

「機動力重視の鎧ですか?」

「あぁ、戦てのは時間との勝負でもあるから な」

 まぁこれは俺の考えやけどな。

 とまぁそんなこんなでいつの間にか夕方近くになっていた。

「長門。いるかの?」

「どうしたんや零?」

 食堂にメシでも食べに行こうとしたら部屋に零が入ってきた。

「これから舒邵達の屋敷を家宅捜査をするん じゃがお主も来るかの?」

「あぁ行くわ」

 多分、まだ不正していたのがありそうやな。

「じゃあ私はお嬢様と夕飯を食べますので」

「おぅ」




―――舒邵宅―――

「徹底的に調べるんだッ!!」

 零が兵士達に捜査の指示を出している。

「王双様。こちらの倉を………」

 兵士が俺に駆け寄ってきた。

「倉?」

「は。その……奴隷がおりまして……」

 兵士が答えにくそうに言う。

「……分かった。行くわ」

「すみません」
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