第七話
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頼みがあるのじゃ」
「何ですか? 何でもおっしゃって下さい」
「なら……全員死んでくれ」
『……はい?』
美羽の言葉に文官と武官の目が点になる。
「じゃからここにいる全員死んでくれと言うておるのじゃ」
美羽が寝たまま右手を上げるとバタンッ!!と扉が開き、武装した兵士が出て来た。
「ーーーッ!! こ、これはどういう事ですか殿ッ!!」
舒邵が美羽に詰め寄る。
「てめぇらの企みは全てばれてんだよ」
美羽の寝ているベッドの近くの柱から俺達が出た。
「舒邵以下腐った文官、武官を全員粛清するのじゃッ!!」
美羽の言葉に兵士達が舒邵達に矢を向けて 放った。
ヒュンヒュンヒュンッ!!
ドスッ!!ザシャッ!!グサッ!!
「ギャアッ!!」
「ぷげらッ!!」
「あべしッ!!」
兵士達から放たれる矢に武官、文官達が次々と力尽きていく。
「くそぉ……こうなれば袁術もろとも道連れ だッ!!」
梁綱は隠し持っていた短剣を出して美羽に斬りつけようとした。
「「美羽様ッ!!」」
七乃と零が叫んだ。
「そうは問屋がおろすかッ!!」
俺は美羽が斬りつけられる刹那に美羽を庇 う。
ザシュッ!!
「グッ!!」
いてーな糞がッ!!
俺は美羽を七乃達に投げた。
「妾が飛んでる〜」
解説ご苦労さんッ!!
「美羽様、大丈夫ですかッ!!」
「妾は大丈夫じゃ。しかし、長門が……」
「おのれ小僧がッ!!」
梁綱が短剣で俺に斬りかかる。
俺は何とか避けて、短剣を持つ右手を斬っ た。
ザシュッ!!
「ぐッ!!」
ボトッと、右手が落ちて斬られた右腕からは血が噴き出している。
「今度はこっちの番やッ!!」
「ガッ!!」
袈裟斬りで梁綱を斬り下ろす。
「止めやッ!!」
「グェッ!!」
倒れた梁綱の喉に日本刀で貫いた。
勿論梁綱は喉を貫かれて絶命した。
「ふぅ………」
俺は息を吐く。
「長門ォッ!!」
ドォンッ!!
「ブホゥッ!?」
美羽が俺にタックルをかましてきた。
「長門、大丈夫かや? 痛いところはないの か?」
美羽が大阪のおばちゃんのようにマシンガントークをかます。
「美羽、俺は大丈夫や。少し右腕が斬られたけどな」
二の腕が綺麗に斬られているが右腕が無くなるとかそういうのはないな。
「ふむ、すぐに医師に見せたほうがよかろう。誰か医師を呼んでこいッ!!」
零が俺の二の腕を見て、そう判断する。
「とりあえずは反乱を抑える事が出来ました
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