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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十七話:受け継ぐ剣と想い
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確認はできていなかったわけで。
仮に装備可能であるのなら、後は気持ちの問題だけなわけで。
「……」
パパンの剣を、ヘンリーが使うのか。
……うん、嫌ではない。
他の人ならきっと嫌だけど、十年一緒にいて、パパンの技術を私経由でそれなりに引き継いで、今も一緒にいて私を守ってくれるヘンリーなら。
手の大きさが合わない私が無理矢理使い続けるよりも、有効に使ってもらえるかもしれないし。
……だけど、ずっと一緒にいられるわけじゃないのに。
パパンが私を置いて逝ってしまったみたいに、ヘンリーとだって、いつか離れる時が来るのに。
また離れてしまう人にこの剣を預けて、別れる時に返されて。
それで私は、平気でいられるのか。
黙って考え込む私に、またヘンリーが問いかけてきます。
「……嫌、か?」
嫌じゃない、けど。
「……どうして、ヘンリーは。この剣を、使いたいの?」
私にとっては。
自分を偽ったままでも、この世界に生まれてから死に別れるまでの六年間、愛を注いで育ててくれた、大切な人だけど。
ヘンリーにしてみれば、十年前に一度会っただけの人なのに。
自分のせいで死なせてしまったなんてことも、もしかしたら今でも思ってるのかもしれないけど。
絶対にヘンリーのせいでは無いんだから、そんなの背負わなくてもいいのに。
「……パパスさんが死んだのが、本当に俺のせいじゃないかどうか。十年前に聞こうとして、やっぱりやめたの覚えてるか?」
「……うん」
どう考えてもヘンリーのせいでは無いから、ヘンリーがもういいならと思って、私も特に説明しようとはしなかったから。
ちゃんと、覚えてる。
「あの時、聞くのをやめたのは。どっちでも、もう関係無いと思ったから」
「……」
確かに、あの時点でパパンが死んでしまった事実はもう変わらなかったわけだから、誰のせいでも別に関係無かったけど。
その前までかなり気にしてたのに、なんで急に割り切れたんだろう。
「パパスさんが死んだのが、俺のせいでもそうでなくても。俺はお前に着いていって、お前を助けて守るって決めたから。俺のせいならそれも背負うし、そうでなくてもやることは変わらない。だから、お前がいいって言うなら、そこはもういいと思った」
「……」
自分のせいだから背負わないといけない、じゃなくて。
することを先に決めたから、背負うのも重荷にはならないから。
だから、聞かなかったの?
「あの時パパスさんが死んだのが、仕方なかったんだとしても。お前を置いて死んでいくことが、……あんな状況に残して逝くことも、その先ももうお前を守れないことも。パパスさんは、悔しかったと思う。パパスさんのことが無
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