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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第215話】
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――更衣室――
雨に濡れた髪をタオルで拭き、着替えを終えると整備室から持ってきた道具一式を手に持つ。
調整しようと思ったが、村雲を実際動かしてみると弄る部分が特に見当たらないため、只の荷物になったという。
……上級生と模擬戦、初めてだったが流石に強かったな。
結局一矢報いる事すら出来ずに一蹴されてしまった。
軽くため息をつくと、俺は更衣室を出るのだが――。
「ヒルトくん、お疲れ様」
「……楯無さん。 お疲れ様です」
更衣室を出て正面に、壁に凭れて待っていたのは楯無さんだった。
着替えを終え、制服を着て待っててくれたようだ。
「うふふ、そんなに硬くならないで? お姉さんには気軽に……ね?」
「……うーん、可能な限り善処します」
そう伝えると、困ったような笑顔になる楯無さんは、直ぐに口を開いた。
「ヒルトくん、この後一緒に食事しない?」
屈託のない笑顔で誘うその表情は、不覚にも可愛いと思ってしまった。
……でも、昼は理央と食べるって約束したからなぁ。
「すみません楯無さん。 さっきクラスの子と一緒に食べるって約束したので……」
そう言って頭を下げると、楯無さんは――。
「あら、そうなの? ……残念ねぇ、お姉さん……一人寂しく昼食ね」
そんな感じに寂しげな声色で言ってきた。
流石に俺も申し訳無い気持ちでいっぱいになり――。
「う……す、すみません……」
そう一言謝ると、楯無さんは首を横にふるふると振る。
「ううん、まあ突然誘ったお姉さんも悪いからね。 ……じゃあ今日もまた生徒会室で昼食かな〜……。 ――そうだ、ヒルトくん。 一つ聞いても良いかしら?」
「……? 内容によりますけど構いませんよ?」
変な内容だったら答えないが、まあそんな事は多分無いだろう……。
「ふふっ、変な話じゃないけど……唐突だから変に感じるかもね? ……んと、ヒルトくんって妹さんと仲が良いよね? ……何か、秘訣とかあるのかしら……?」
そう眉を下げながら妹との仲の良さを聞いてくる楯無さんは、何だか藁にもすがりたい様な雰囲気を醸し出していた。
「……うーん、美冬との仲の良さの秘訣か……。 ――あるのかな? 俺自身、あいつの事は好きだから嫌いにならないが……。 美冬自身がどう思ってるかは聞かないからなぁ……。 ……でも、可能な限りは色々話をして、時には兄妹喧嘩してって感じだから」
「……そっかぁ。 うふふ、何だかそうやって兄妹で話が出来て、喧嘩も出来るって羨ましいわね……」
一通り聞いた楯無さんは、どこか昔を思い
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