暁 〜小説投稿サイト〜
切り開く為の力
前の人生
[1/3]

前書き [1] 最後 [2]次話
俺は霧瀬 一輝(きりせ・かずき)
趣味は読書、アニメ、歌うこと、散歩

そして今、
「貴様を転生さしてやるというのじゃ」
「ハァぁぁぁぁ!?」
これである。
(何でこんなことに?)
今から、一時間前

〜〜〜〜〜


俺は一般的に言う捨て子だ。
赤ん坊の時、両親に駅のコインロッカーに捨てられた所を警官が発見して、孤児院で生活することになった。
それは良い、大人になって両親を見つければ良いと思っていたからだ。
そして、中学校卒業式で孤児院に俺の両親がやって来た。
二人は、この孤児院のホームページを見て俺を見つけたらしい。
俺を引き取って今度はちゃんと暮らして今までの分をもとに戻すと言って
「赤ん坊の時に捨ててしまってすまなかった、もう二度と寂しい思いはさせないから一緒に暮らしてくれるか?」
父は俺に頭を下げてそう言ってきた。
俺は最初、両親に敵意むき出しだったが父の言葉とその誠心誠意の態度を見て、涙が出た。
「……と…父さん……約束出来る?」
俺は恐る恐る聞くと
「当たり前だ……!もうお前には寂しい思いはさせたくないんだ……!!」
父の真剣な顔と目を見て、俺は父に抱きついた。
「父さん!父さん!!」
父と母はそんな俺の頭を優しく撫でてくれた…

その日は両親は一度帰宅し、改めて明日、迎えに来るそうだ。
だから、孤児院の院長はお別れ会をしてくれて、今まで一緒に暮らしてきた仲間と泣きながらパーティーをした。
夜になったので一人、一人と自分の部屋に戻って行った。
最後には、俺と新しく入った子供の二人だけになった。
「それじゃあ、寝るか?」
「うん!おやすみなさい!一輝兄ちゃん!」
俺はその子供の横の布団に入り寝た。


夜中の2時位だろうか……
誰かが廊下を走っている。
俺はその音で目を覚まし、部屋のドアを開けて廊下を見ると……
「ーーーウワァアァァァァァ!!!!!」
悲鳴が聞こえた!
すぐに悲鳴が聞こえたところにいくと、そこには
廊下の行き止まりで腕から血を流した少年と、ナイフを持った男がいた。
「チッ……もう来やがったのか……」
男は舌打ちをして、こちらに襲ってきた!
俺は来た道を全力疾走で戻り、部屋に入った。
「ん〜、どうしたの?一輝兄ちゃん?」
子供は寝ぼけ眼で俺を見た。
「今すぐ、院長に電話して!早く!」
俺の言葉にいきなりの怒声に驚きながらも子供は携帯を手に取り、電話番号を押し始めた。
その途端……

ガラッ

「ここにいたのか、探したぜぇ」
男は凶悪な笑みで部屋に入って来た。
俺は近くに合った物干し竿で男に向かった。
「う、ウワァアァァァァァ!!!」
男は竿を簡単に避けて、俺の腹に二回

ブスッ!ブスッ!

刺しやがった。

前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ