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真剣で武神の姉に恋しなさい!
仲直り
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された千李は小さく溜息をついた後、

「ちょっとだけ気になるから話しでもしてみようかしらね。大だったら知ってるかしら」

 少しだけ口角を上げ、千李は極楽院へ向けて歩き出した。






 極楽院へと戻った千李は瑠奈と共に入浴を済ませると、大に連絡をとった。

『もしもし?』

「ああ、大? 千李だけど今暇かしら?」

『うん。ちょうど洗い物も終わったところだけど、何の用、千姉ちゃん』

「アンタ、辻堂って子知ってる?」

『辻堂さん? 知ってるよ、同じクラスだし』

 いきなり目当ての情報がヒットしたことに千李は肩を落としそうになるが、何とかこらえると、大に問う。

「その子ってやっぱり不良っぽいの?」

『そう……だね。うちの学校の番長っていうか、まぁそんな感じだと思う。でもどうして千姉ちゃんがそんなこと?』

「ん? ああ、大した事じゃないの。ただ、風の噂で聞いたからどんな子なのかなーって思っただけだから」

『ふーん』

 大は少し腑に落ちなさそうな返答をするが、

「まぁそんだけわかればいいわ、ありがとね大」

『え、あ、ちょっま!?』

 千李は大の返答を最後まで聞かずに受話器を置いた。

 ……さて、明日あたり行ってみようかしらね。

 小さく笑うと千李は瑠奈の待つ寝室へと向かった。

 そんな千李の姿を後ろから見つめる三大は小さく一言。

「やれやれ……目立たないようにこっちに来とるっちゅうのに、これじゃあ余計目立ってるんじゃないかね」

 肩を竦め、嘆息気味に呟いた。
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