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真剣で武神の姉に恋しなさい!
仲直り
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んだよ。……まだ食ってもいいか?」

 言いながらメニューを広げているマキに千李は肩を竦めつつも頷いた。するとマキは店員を呼ぶとまたしても大量の料理を注文した。

 その後マキはさらに二回ほど注文したが、全てぺろりと平らげてしまった。それにより、ファミレスの店員達は青ざめていた。





「いやー、食った食ったー」

「本当によく食べたわねー……」

 腹をポンポンとしながら満腹感を表現しているマキを見つつ、千李は肩を竦ませる。

「ファミレスであそこまで皿がつみあがったのなんて見たことないわよ」

「うっせー、つーかテメェだってかなり食う方だろうが」

「あら、覚えてたの?」

「ったりめーだ。ガキのころでもテメェの食いっぷりには若干引いたぜ」

 呆れ声で言うマキに千李は、苦笑しながら頭をかく。実際のところ千李は良く食べる時は良く食べる。しかし、大量に食べる時は一ヶ月に一回ほどで、そのほかは普通で十分なのだ。

「まぁそれは置いといてだ。ずっと気になってたんだけどよぉ、その眼鏡と髪型はどういうこった?」

 マキは若干顔をしかめつつ、千李に問うた。

 現在、千李は昨日大の家に行った時と同じような髪型をしている。様はばれない為の変装である。

「最近私の事がニュースやらに出てくるから、騒ぎにならないように変装してるのよ」

「ふーん。まっいいや、どーせ私にはカンケーねーし。んじゃあ、そろそろ私は帰るわ」

「帰るって何処によ」

「何処でもいいだろ。じゃあな千李、また奢ってくれよ」

「はいはい、そのうちね。っとそうだ、ねぇマキ!!」

 マキが駆け出そうとした時、千李は彼女を引き止めた。

「あん?」

「この前アンタが言ってた辻堂って子、どんな子?」

「はぁ? 辻堂だぁ? アイツは……まぁ気にくわねぇヤローだよ。なんかアイツが近くいるとムカついてくんだよ」

「へぇ……」

「言っとくが、私はアイツがいたら速攻で殴りかかるから私といる時は話なんて出来ねぇからな」

 マキは話をするのも嫌だという風に、眉間に皺を寄せる。千李もそれに数度頷くと、顎に指を当て少しだけ考える。

 ……マキをこれだけイラつかせるって事は、結構な使い手、なのかしらね。

 するとそんな千李に若干苛立ち始めたマキが声を上げる。

「オイ千李、私はもう行っていいか?」

「ああ、うん。大丈夫よ、悪いわね引き止めちゃって」

「まぁ、私もメシ奢ってもらったしなぁ。けどよ、私の前で辻堂の話はすんじゃねぇ。あと、私等の問題は私等の問題だ。変なちょっかい出すんじゃねぇぞ」

 最後に少しだけ凄みを入れた忠告をすると、マキは夜の町並みに消えていった。一人残
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