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真剣で武神の姉に恋しなさい!
仲直り
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て、いつもの野生的な表情からは想像もつかないほど可愛らしかった。それに対し、千李は小さく笑うと、

「ええ、いいわ。じゃあ何が食べたい?」

「なんでもいい。とにかく何か食わせろ!!」

「はいはい。わかったわ」

 千李は駄々をこねる子供をあやすような口調で言うと、小指をマキの前に突き出す。一瞬マキは迷ったような顔をするものの、軽く溜息をつくと自らの小指を千李の小指に絡める。

 それは、昔二人が約束事をしたときに確実にやっていた指きりである。

 子供の頃に約束と今の約束ではかなり違いがあるものの、今度は違わない様にしようと、千李は微笑んだ。

 その後、マキは三大が帰ってくる前にさっさと極楽院を後にした。






 夜。

 千李はマキとの約束を果たすため、マキがいるであろう海岸沿いの国道を歩いていた。夏休み前だというのに、時折バイクでけたたましい音を立てて暴走行為をはたらくものを見るのは、湘南ならではといった光景だ。

 そんな者達を横目で見ながらも、千李は歩を進める。すると、少し行った所で路面に寝そべっているマキを見つけた。

 女子高生が短いスカートのまま、路面に寝そべっているというのはどうにも危険にしか見えないが、それは普通の女子高生ならの話だ。

 現在そこに寝そべっているのはその辺りの半端な不良などでは相手にもならない、湘南の三大天の一人であるマキなのだ。しかも常時近づくなオーラを出しているので、話しかけるものや、如何わしいことをはたらこうとする者等皆無だ。

 そんな光景が若干おかしく見えたのか、千李は口元を押さえつつ、マキに近づくと声をかける。

「ほら、マキ。こんなところで寝てると風邪引くわよ?」

「別に本気で寝ちゃあいねぇよ。ただ単に目ぇ瞑ってただけだ」

 マキはよっこらせと言いながら起きると、腰を軽く叩く。

「さてと、じゃあメシ行こうぜ」

「それはいいけど、どこがいいのよ」

「まっ、私はたらふく食えりゃ何でもいいんだよ」

「雑食というか欲がないというか……。まぁいいわ、ファミレスでもいいなら行く?」

「おう」

 マキが頷いたのを確認すると、千李は歩き出した。マキもまた千李の後に続いた。





 ファミレスに到着し席に着くと、マキはすぐさまメニューを見ると目に付いたものを注文していった。

 運ばれてきた料理をまるで飢えた獣のような速さで平らげていくマキを、見ながら千李は苦笑を浮かべる。

「随分と腹へってたのねぇ」

「ああ、一昨日から、んぐ、何も、ごくん。食ってなかったからな」

「だったら極楽院に戻ってなんか食わせてもらえばいいじゃない……」

「うっせー、こっちにも理由があ
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