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鉄槌と清風
27部分:26:闇の終わり、旅の終わり
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直撃、これを破壊する。
 その様をみたフェイトは、ザンバーフォームのバルディッシュをくるっと円を書くように振るう…金色のミッド式魔法陣がうかび、周りに小さな電撃が走る…バルディッシュを担ぐように構え。

 「撃ちぬけ、雷神!」

 『ジェットザンバー』

 長く、長く伸びた金色の巨剣が、四層目を切り裂き、本体である魔獣の巨体すら傷つける。
 もだえ叫ぶ巨体、再び伸び魔力光を先端に集める蛇体。

 【ア、ァァァァッ!】

 「盾の守護獣、ザフィーラ…攻撃なんぞうたせん…でやぁぁぁぁあっ!」

 叫ぶザフィーラ、海中から伸びた蛇体の下から白の魔力光でできた軛が、蛇体を刺し貫く。
 そこで出来た隙に追撃…はやてが、杖…剣十字、シュベルトクロイツを左手で掲げ、右手には夜天の書を持つ…唱えるは石化の呪文。

 「彼方より来たれ、やどりぎの枝。銀月の槍となりて、撃ち貫け。石化の槍、ミストルティン!」

 はやての足元に白いベルカ式魔法陣が展開、あたりは逆に暗くなるなか、周りに6個の白いスフィアが発生し、そこから一本ずつ槍のように魔力砲撃が飛び出し、剣十字からも追加され、計7本。
 それが、巨体に刺さり…刺さった場所から生物部分を石化、灰色に染めていき…次の瞬間、崩れ落ちるフィギュアヘッド、だが内側からまるで恐竜のような頭や蛸の様な足が現れ、グロテスクになって行く。

 「うわぁ、なんか大変な事に」

 『再生速度が速すぎて、あんまりきいてないよ!』

 それに顔を顰めるシャマル、バイタルから様子を見ていたエイミィからの報告。

 「それでもダメージは通ってる、続行だ…デュランダル!」

 『オケーイ・ボス』

 氷結の杖デュランダルを掲げ、唱えるクロノ。

 「悠久なる凍土 凍てつく棺のうちにて 永遠の眠りを与えよ 凍てつけ!」

 『エターナルコフィン』

 唱えるそばから海が凍っていき、デュランダルの発動音で、魔獣全体が凍りつく…それでもなお再生し暴れる魔獣。
 皆より少し上空、風の強い場所で、両腕を掲げる良彦。

 「ゼピュロス…フルドライブ!」

 『了解…カートリッジオールロード』

 4発のカートリッジ全てを同時ロード…唱えるのは、清風に許された一つだけの対軍魔法。

 「風よ集え、我が手中で踊り走れ、我が眼前にある全ての物を打ち砕け!」

 『魔力及び風圧圧縮…圧縮…圧縮……目標との間に経路確保、目標周辺に真空結界』

 呪文の後出来上がるのは、両腕の間にある発光円盤…放たれるのは、破壊の力、極限まで圧縮した魔力と風が混ざり出来上がる…高電離気体。
 魔獣までの間に周りを真空で遮断した経路が作られ、効果範囲を狭める為に目標付近に境界を真空で作った結界を張
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