第十四話 『生命』=『生命』
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え、思考が停止していた。
母「父さんは『生命の鏡』に命を引き換える前に私に言ったの。「この事は、生まれてくる子供に言わないでくれ。」って。それが、父さんから私への最後のお願いだったわ。だから、シンには「崖から転落した」って嘘をついてたの。でも、あそこまで知っちゃったら、もう隠し切れなかったの。」
俺はガクッと膝から崩れ、その場で頭を抱えた。震えが止まらない俺を、母さんは優しく抱き締め、背中を優しく摩ってくれた。
母「シン、あなたの命は、父さんの命と引き換えに生まれたの。父さんの「優しさ」と、「勇敢」さを胸に抱いて、たくましく生きなさい。」
俺は黙って頷いた。
俺のせいで、一人の人間の尊い命が消えた・・・
そう思うと、震えと涙が止まらなかった。父さんは、俺には無い「優しさ」と「勇敢」さを持っていた人間なんだ。俺の左手首で、父さんの形見である緑と赤茶色のブレスレットが鏡に反射して小さく光った。
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