望まぬ再開〜
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まって・・・ましてや怒鳴るなどと・・・!」
「そんなの気にしないでよ。俺に敬語使う呉の人なんて、春鈴入れても四人だよ?」
「しかし・・・」
「謝るのはこっちの方だしさ。・・・ごめん」
「うぇ!?りょ、亮様が謝ることなんて・・・」
「いや、謝らせてくれ。あの時春鈴が止めてくれなかったら突撃していたかもしれないし・・・ありがとう、春鈴」
「も、もう・・・やめてくださいよ・・・」
しばらく会話が途切れ、波の音だけが辺りに響く。
「なあ、春鈴」
「はい?」
「・・・俺さ、ダメだよな」
「え?いきなり何を・・・」
「・・・ごめん、春鈴。ちょっと・・・格好悪いところ見せる」
「・・・どうぞ」
俺は・・・空を見上げる。
「また・・・俺は手放しちゃったよ・・・しかも、たった一人の妹の手を・・・」
「・・・リーファ様の事ですか?」
「・・・」
「・・・月並みですが、亮様は悪くありませんよ」
「そんなので・・・片付けられないよ。・・・なんで、なんで何時もこうなっちゃうんだろうな・・・俺、平和を望んじゃいけないのかな・・・?」
正直、もう精神的にかなり参っていたんだと思う。半ば声は叫ぶように、息は荒れ、涙が流れる。
「亮様・・・失礼します」
春鈴が・・・抱き着いてきた。そして、俺がやったように気を同調させ、俺の気を落ち着かせる。
「大丈夫、必ず平和は来ます。それに“何時もは”必ず敵を倒したじゃありませんか。・・・どんな敵にも立ち向かい、最後には勝利を掴む。・・・それが、私が好きになった人なんですから」
「春鈴・・・それ・・・!?」
「・・・女の子の告白なんです。察してください」
「・・・あ、ああ・・・」
「・・・答えは今はいいです。でも・・・」
「必ず返すよ。春鈴の気持ち・・・凄い伝わった」
春鈴の頭を撫でる。
「アイツをぶっ倒して明命達を助けよう。・・・協力してくれる・・・よね?」
「・・・はい!」
俺は春鈴を見送り・・・声をかける。
「・・・盗み聞きかな?人のこと言えないけどな」
クラナが木の影から出てくる。
「・・・すみません」
『相棒も寝付けなかったようで。散歩していたら・・・』
「偶然・・・か。あはは、なんか恥ずかしいとこ見られたな」
「いえ・・・」
「・・・眠れない理由はなのはか?」
「・・・」
「・・・なぁ、教えてくれないか?君となのはは・・・」
「それ、は・・・」
『家族です。亮さん』
「アル!?」
『既にこの状況では情報が漏洩する心配はないかと』
「家族・・・って」
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