望まぬ再開〜
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トした・・・」
「何かを恐れたのか・・・でも、これでハッキリしたわね」
「ああ。アイツは今まで全ての攻撃を弾いてきた。ヤミにはああ言っておきながら、頭の片隅にアイツは無敵なんじゃないかとも・・・思った。だけど違う・・・充分に倒せる相手だ。・・・やっぱり倒せない悪役なんているかよ・・・!」
咲が言う。そしてサチは・・・
「それともう一つ・・・ええっと、明命さんと恋さん・・・だっけ?あの二人にシンが入れた闇は見当たらなかった・・・だって」
それに咲が驚く。
「・・・まさか、闇を見極められるのか?」
「咲は解らないのか?」
「一度他人の闇を自分の物にするとその主の闇と波長がほぼ同一になるから・・・判別はしにくいんだよ」
「ふーん・・・で、それで何か解決方法が浮かんだの?」
シィの言葉には俺が答える。
「闇による操作じゃないってことは単純な洗脳・・・主であるシンを倒せば洗脳は解ける・・・」
「ですがアイツは言っていました。“壊れた”・・・と」
春鈴の言葉に咲が返す。
「平気さ。・・・ここにも一度壊れて復活した奴がいるからな」
「・・・俺だけじゃなく、サチもね」
「そして・・・なのはと直葉ちゃんも死んだ訳じゃない。アイツを・・・」
「・・・」
『聞こえるかい?二人とも』
「シン・・・!」
『ゲームの再開だ。ただしルール変更で・・・ゲームの勝敗はお互いの命・・・といこうか』
「死んだ方の敗けってか。はっ、分かりやすくていいな」
『そしてこちらは明命ちゃんと恋ちゃんを投入・・・見つけ次第、戦闘を行う。・・・さぁ、勝負の始まりは明日からだ。精々今日の内にお別れを言っておくんだね』
そして声が聞こえなくなり・・・俺達は見合わせる。
「・・・もう日も落ちるし、ここで野宿と行こう。道具はあるから各員協力してテントを張ってくれ」
「本当に便利だなその開閉能力・・・」
その夜・・・俺は一人、テントを離れる春鈴を見つけ、後を追い掛ける。すると春鈴は海の近くの岩に座って何かを考え始めた。俺は後ろから近寄り・・・
「春鈴」
「っ!?・・・亮様ですか・・・」
「俺を察知できない程考え事か?」
「す、すみません・・・迂闊でした」
「いや・・・あのさ、春鈴。話があるんだ」
「・・・明命様のことですか」
「ん・・・まぁ、ね」
「・・・あの、それもすみませんでした」
「え?」
春鈴が立ち上がり、深々と頭を下げた。
「お、おいおい、頭を上げろって。なんで・・・」
「それは・・・亮様に無礼を事を言ってし
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