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真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
川神一子の師範代ロード
6話 挫折と呪い
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る。」

「俺は、久々に父さんと母さんが来いって言ってるからドイツに行ってくるよ。」

「僕は家でのんびりゲームかな」

「俺様はナンパに行ってくるぜ! 失敗したらそのままモロの家に直行だ」

「僕の家に入り浸るだけじゃん!!」

「てめぇ、なめんなよ!! 今度こそ成功させてやるんだよ!」

「もうそのセリフは聞き飽きたよ!!」

「私は、父の具合が悪いから一旦実家に会えるよ」

「大丈夫かよ?」

「何かあったら言ってね、僕もガクトも暇だからすぐ駆けつけるよ」

「うん、ありがと」

「龍斗は?」

「俺はちょっと西の方に行ってからいろいろと寄り道するからな、ワンコの試合の日までには帰るよ。」

「そういや、姉さん。試合って見学できないんだよね?」

「ああ、入れるのは立会人として一人だけだし、それは源の役目だろう。」

「なら、俺らはここで待ってるか。」

「そうだな。」

京が一瞬不安そうにこちらを見てきたので、心配するなというように首を振った。



  そして、試合当日

 川神院

「これより、川神院 内部試合を行う。 東方 川神一子!!」

「オッス!!」

「西方 川神百代!!」

「あぁ」

「両者、いざ尋常に 始めぃ!!」

「はぁ!!」まずはいきなりワン子が突きを放つ。

「鋭いが、×」

百代は顔を傾けるだけで避けてしまう。

「川神流奥義 蠍撃ち!!」

「×」

これも当たらない。

「天の槌!! 地の剣!!」

「×」

今度はかかと落としからの蹴り上げ、だがこれも当たらない。ワンコは薙刀を取った。

「はぁ!!」

気合一閃、今までで一番鋭い一撃だ。

「惜しいが、これも×」

「川神流 大車輪!!」

「×」

  ・
  ・
  ・

「はぁ、はぁ、はぁ」

ワン子はまだ一撃も入れられていないのに、百代は開始の位置からほとんど動かず、カウンターを入れてきている。

「ワン子・・・」

「まだよ・・・川神流奥義 顎!!!」

「!!! 顎も習得していたか、だがな」

百代は突然一子の薙刀に向かって歩き体を倒しながら避けてしまった。

「×だ、いい練度だがダメージできちんと技が出せていない」

そのままワンコの腹に正拳突きを入れ、壁まで吹っ飛ばした。

「勝者 川神百代!! 手当の用意をせい!!」

「一子!!」

忠勝がワン子のもとへ駆け寄っていく。先程から駆け寄りたい衝動をこらえて拳を握りしめていたのだろう。掌からは血が滴っていた。

「うぅ、あれ? 試合は?」

「ワン子、本当に強くなったな。ここまで強くなれ
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