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駄目親父としっかり娘の珍道中
第47話 子供は大人の裏まで見ている
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したか?」
「あぁ、もうさっぱりだよ。全然出なくてさぁ……今度からやる台変えた方が良いなぁこりゃ」
「そっちの話なんか誰も聞いちゃいねぇよ」
 額に青筋を浮かべつつも真相を早く聞きたい我等が新八は急かし気味に銀時を揺する。
 が、幾ら揺すったって叩いたって出ない物は出ない。何せ銀時は今日一日ギャンブルの鬼と化していたのだから。
「つまりあれアルかぁ? 私達が必死に駆け回っていた間、てめぇは一日中パチンコ三昧だったって事アルかぁ?」
「ま、まぁそんな感じなんだけどさぁ……ってか、そのマジ顔止めてくんない? マジで怖いから、銀さん怖くて泣いちゃいそうだからさぁ」
 銀時の目の前で怒り心頭になって迫る新八と神楽のダブルパンチ。新八はともかく神楽はマジでやばい。下手するとあばら骨の2〜3

本は覚悟しないといけない気がしてならなくなってきた。
「あ、帰ってたんだお父さん!」
 正にそんな時であった。丁度夕食の支度をしていたなのはが玄関辺りでの騒ぎを聞きつけてやってきたのだ。
 正に地獄に仏とはこの事だったりする。銀時は藁にも縋る思いでなのはの目の前に逃げ寄ってきた。
「お、おう! いやぁ大変だったぜぇ。こりゃもう大冒険の臭いがする位でさぁ―――」
「何を言いたいのかさっぱりなんだけど?」
 ごもっともと言えた。その証拠に言い訳をしていた銀時自身何を言いたかったのかさっぱりだったのだから。
 そんな銀時自身でも分からない言い訳をなのはが理解出来る筈もなく銀時の目の前で頭の上に?マークを乱立させてるなのはが居たりしている。
「ま、まぁその何だ……今日も一日無事に過ごせて何よりだった……って事だよなぁ、うんうん」
「何綺麗に纏めようとしてんだこの駄目人間!」
「そうネ。私達にだけ重労働させといて自分は娯楽三昧とか酷すぎるアルよ!」
 後ろから痛々しい野次が飛んでくる。しかし一々聞いていては銀時のガラスのメンタルが持つ筈もないので無視するに限る。
「ところでお父さん、明日って暇?」
「あ? 何だよいきなり。因みに銀さんは自慢じゃねぇが万年暇人だぞこの野郎」
 それは果たして自慢して良いのだろうか? 
 疑問が尽きなかったりする昨今だが、まぁ一々気にしていたら仕方がないので先に進める事にする。
「明日さぁ、寺子屋で授業参観があるんだけど、来てくれる?」
「マジでぇ? 面倒臭ぇなぁ」
 明らかに行きたくなさそうな顔をする銀時。が、そんな銀時の背後で冷たい視線が突き刺さる感覚を感じた。半身だけ振り返ってみると、其処にはドス黒いオーラを放つ新八と神楽が居た。恐らく、断れば即座に自分に襲い掛かり主人公(元)にする腹積もりに違いない


 此処は断る訳にはいかなくなってしまった。
「しゃ、しゃぁねぇなぁ〜〜。明日は銀さんも
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