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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
龍を全然使わない龍使いシャインの奮闘記・14冊目
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それは誰か?深く考えるまでもない、”チート能力者”だ。

これらを併せて考えれば、状況はこうだ。


チート能力者Aは情緒が不安定であり、能力を暴走させるリスクを負っていた。そこに思念集合体が便乗、若しくは何らかの影響を与えて暴走させ、その力を利用して体を得た。理想を現実に変える能力があればそれ位難しくないだろう。つまり能力者Aこそが残滓の発生源なのだ。


次に・・・そうだな、Aの特徴を結びつけるか。”性別、外見的特徴不明”で”目立つ人間ではない”。年齢は”推定9歳”で”この町にいる”。同時に情緒不安定でもあるらしい。

そのAは”原作の存在する人物である可能性”がある。つまり”平行世界”で得たチルドレンのデータと丸被りする可能性が無きにしも非ずだ。

チルドレンについても纏めよう。原作の存在があるキャラクターたちは人によって”原作とのズレ”がある。ズレが生じる原因は本来その子供がいた世界と”世界観”が違うが故のものと、他の誰かによって本来接しえない”きっかけ”によって早い段階で力が芽生える事例が多くあった。

が、皆揃ってそれ以外の”キャラの年齢と年齢別のイベントは一致”している。この世界にはそういった”法則性”が働いているようだ。そのラインこそが世界観や人格の破綻を防ぐ”許容範囲”の枠なのだろう。その枠を超えられる者がいるとすれば、それはチート転生者くらいのものだろう。

これらの情報を統括すると、こうだ。


Aは9歳前後の子供で目立つ人間ではない。ひょっとして原作ありきの世界の人間であり、もしもそうならば・・・チルドレンの法則性から逸脱している可能性がある。



それらを纏めて考え、改めて考えよう。



Aとは誰だ?誰が仲間外れだ?



・・・



・・・・・・!!



「いた」
「へ?」
「・・・すまんアルフ!あとのこと任せた!!」
「あ、ちょっと!?」

仮定と憶測だらけのボロボロなロジックだが、それに当てはまる人間が一人だけ思い至った。後は本人にあって確認するだけだ。・・・確認できればの話だが。

「はーぁ、これで違ったら俺はもうしーらねっと」

いや、そこは責任持てよ主人公。







「さあ、今こそ謀反の時!フェイトよ、立ち上がれ!!」
「えっと・・・こほん。私、フェイトは!今ここに、私を捨てたボッチの寂しい母と決別することを・・・・・・駄目!お母さんが独りぼっちになっちゃう・・・そんなの寂しい・・・」
「うーんもうちょっとなんだけど、何が足りないのかなぁ?」

惜しい所行ってると思うんだけどなー、と顎に指を当てるフェイトを見ながら残滓フェイトは思う。私と同じはずなのに、私と全然違うよこの人・・・と。

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