暁 〜小説投稿サイト〜
もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
龍を全然使わない龍使いシャインの奮闘記・14冊目
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「”嫌な仕事は引き受けない”!ハイ復唱!」
「い・・・嫌な仕事は・・・」
「声が小さい!もう一回!」
「い、”嫌な仕事は引き受けない”!!」
「オッケー!じゃあ次だよ?・・・”言うべき時はNoと言う”!ハイ復唱!」
「・・・”言うべき時はNoと言う”!!」
「よくできました!じゃあ次は・・・」

「おい少年。あの子は一体何をしてるんだ?」
「んー・・・口で説明するのが面倒になったから刷り込み洗脳でごり押しする気と見ました」
「フェイト・・・あんなに逞しくなって・・・!あたしゃ鼻が高いよ!」
「俺の感性と価値観が正しければ決して誇らしい事ではないんだが・・・」

流石はあのプレシアの娘。脳ミソの一部に水色混じってるような気もするが確かに逞しいと言えなくもない。残滓フェイトは我が妹フェイトに叩き落とされてからずっとあんな感じで洗脳っぽい事をされ続けている。最初は抵抗した残滓フェイトだったが元々押しに弱い性格ゆえか今では完全に流されている。
残滓フェイトは完全なプレシア依存だ。もともと生い立ちの所為か少し自我が曖昧な部分もある。だからその自我を取り敢えず作ってしまおうという作戦・・・なんじゃないかな。多分。

「”人の好意はきちんと受け取る”!!」
「なぁんだやればできる子なんだ?なでなで・・・」
「え、えへへ・・・」

フェイトを撫でるフェイト、そしてフェイトに撫でられて照れるフェイト。そんなフェイトを洗脳しようとしているフェイトに気付いていないフェイト。フェイトだらけで意味が分からない。プレシア母さんの言ってた事ってこういう内容だったっけ?何かが間違ってるような・・・ま、本人がこの光景を見たら永久保存のためにこの世のあらゆる記録媒体を使ってこの光景を撮影しまくるのは確実だろう。

「・・・ふぅん。事情は分からんが、取り敢えずジュエルシード奪還と犯罪者逮捕は”現場の判断”で見送ることにするか」
「そうしてもらえると助かるねぇ」
「おお、クルト君は三白眼のくせに融通が利くんだな」
「何で三白眼=頑固の図式作ってんだ。そんな偏見今まで聞いた事ねぇよ」

少々不機嫌そうにこちらを見るクルトは管理局の人間だ。が、どうやらクロノの3倍くらいは融通の利く性格らしい。但し面倒になったら魔法ぶっ放してくるけど。文句言ったら「この方が効率がいい」だそうだ。
冗談が通じないのではなく、冗談に乗るメリットとデメリットを天秤にかけてデメリットが多いなら吹き飛ばすスタイルだ。・・・新しい(のか?)!


・・・まぁそれはいいんだ。重要なことじゃない。今本当に重要なのは・・・


「大本は、多分そうなんだろう。でも結局誰なんだよ・・・この事件を起こした張本人は?」


残滓達に形ある器を与え、今も力を提供し続けるこの
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ