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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんな――
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「ゴエモン!誓いのキスちょーだい!!」
「合点!・・・・・・ちょっと緊張するなぁ。下手だったらごめんね?」
「下手でもなんでも!ゴエモンのがいいのっ!」


耳まで真赤になったゴエモンが、オウカの顔へと自分の顔を近づける。
近付くゴエモンの顔をとろっとした目で見つめながら、胸元で両手をきゅっと握って待つオウカ。その姿は正に花嫁そのもので、ゴエモンのISスーツすらタキシードに見えるほどの期待を抱いて。

やがて2人の唇の距離は狭くなっていき――



ちゅっ、と初々しい音がした。



こうして世界を意味不明の混乱に陥れ、ISの存在を根本から変えたと言われる事件は歴史に刻まれた。

全国放送中で自分のISに愛の告白をしてOKを貰ったどころかISコアを本物の女の子にしてしまったことで模擬戦どころではなくなり、一部では未だに何らかのトリックではないかとさえ疑われているという「ゴエモン事件」を、視聴者は人生で二度と忘れることが出来ないだろう。

これこそが、2人の愛が為した奇跡のような何かの全てである。



 = =



その後、ジェーン、ラウラ、うしお、ほむらは無事真田ファミリーに組み込まれた。家族の家が学園とかなり近くなり、学生寮を止めてそこから直接通える状態である。光子はゴエモンと改めて向き合い、やっぱり宋詞朗の真実は黙っておくことに決めた。
うしお、ほむら、ソウは完全に3兄弟状態になっており、何所に行くにも3人一緒だ。余りにも可愛すぎるという事で近所の名物になっている。
なお、全体的にだらしない人が多いため、ジェーンが事実上の家長として一家を切り盛りしている。S.A.のエージェントとしての役割は事実上の廃業状態だが、そもそもS.A.連中は亡国機業がつぶれてすっかり平和になったせいか仕事が激減し、次々に真田家の近所に引っ越してきていたりする。

一夏の女性事情については、未だに鈴とシャルロットのデッドヒートが続いている。最近はウツホも微参戦、さらには楯無も面白半分に参加してカオス度を増している。肝心の一夏は人間関係に疲れてISコアを口説き始めているようだが。

セシリアはシャルとの決着がつかないまま、未だに切磋琢磨し合っている。最近は母国の方で行方不明だった親戚が見つかったりと色々あったらしく、その親戚と共にオルコット家の本格的な立て直しを図っているようだ。

簪は現在もリューガさんの弟子としてIS工学分野を爆走しており、最近は変形合体機構について本格的な研究を開始したそうだ。その顔は生き生きとしており、将来立派な科学者になるであろうという期待を感じざるを得ない。

束は用事が一段落したところで、例の子供とクロエを連れてゾルダーク技研へ移り住んでいった。現在は地球防衛構想とやらの手
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