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第七十一話 種族の頂点に立つ九人の王
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ン、ケットシー、ウンディーネ、インプ、ノーム、サラマンダー、シルフの順で出口をくぐる。

「じゃあ、私は先に行くから。あまり遅くならないようにねー」

「ええ、わかっていますよ」

そう言ってエレミアも翅を羽ばたかせて出口をくぐる。

「さてさて――」

「んじゃまぁ――」

「ストレス発散と行きましょうか」

そうして種族九王の中でも対人戦に特化した≪神代(かみよ)三剣(さんけん)≫と呼ばれる三人は怒り心頭な守護騎士たちに向かって己の得物で斬りかかっていった。



しばらくして、ミレイユたちは無傷のまま出口から姿を現した。その表情はどこかすっきりしたように見えるのは決して錯覚ではないだろう。

「それで、どうして貴様らがこんなところにいる?」

戻ってきたミレイユたちに声をかけたのは、案の定と言うべきかモーティマーだった。

「あら、お願いを聞いただけよ?領地に戻るつもりはないから安心しなさい」

ミレイユがそう言うと次はサクヤが前に出ながら口を開いた。

「お願い、と言うのはどのような?」

「企業秘密だ。よう、ルシフェル。おまえなら俺らがここに集められた理由も知ってんだろ?」

「ええ、まぁ・・・」

ユリウスの言葉にルシフェルは歯切れの悪い答え方をするが、広場にいる全員の視線をやり過ごすのは無理だと考えたのか、おとなしく話すことにした。

「停滞に興味はない、そう言っていましたよ」

「そ、それだけですか?」

「ん?まぁ、俺が聞いた限りじゃ」

「あー、そう言えば!ここにゲームの真実が眠っているって言ってた人がいるヨ!」

アリシャ・ルーが思い出したかのように言うと、エリスがアリシャ・ルーの頭を撫でながら口を開いた。アリシャ・ルーはゴロゴロと喉を鳴らして喜んでいる。

「それが、私たちの来た目的。その内容は私たちも知らないわ」

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