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第七十一話 種族の頂点に立つ九人の王
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したような表情で引っ張られていた。

「さて、到着だ」

そう言うと、勢いよく石でできた天蓋のゲートに着地するユリウス。キリトも翅を羽ばたかせてゲートを見やる。よく見てみれば、ゲートの中心にグングニルが見事に刺さっている。それを引きぬくと、ユリウスはキリトに向かって言った。

「俺達はここまでだ。あとは自分で何とかしろ」

「ああ、わかった。ここまで送ってくれてありがとう」

キリトは礼を言うと、ゲートを見るが一向に開く気配がない。

「開か、ない・・・!?」

「あー、それな。前に来た時も開かなかったからな」

ユリウスがそう言っている中、キリトは剣を構えて突進するも、石でできたゲートは傷一つつかなかった。

「ユイ――どういうことだ!?」

キリトの呼び声に合わせてユイが登場する。石でできたゲートを軽く撫でると、早口で言った。

「パパ。この扉は、クエストフラグによってロックされているものではありません!単なる、システム管理者権限によるものです」

「ど――どういうことだ!?」

キリトが驚く中、ユリウスはユイのパパ発言に驚くと同時に若干キリトから距離を置きながら話を聞く。

「つまり・・・この扉は、プレイヤーには絶対に開けられないということです!」

「な・・・」

キリトは絶句するがユリウスはあまり驚いていなかった。それどころか、まぁ、そんなことだろうと思ったよというふうに溜息を吐いて力なく俯いているキリトを見守っていた。だが、そんなことをしているうちにも守護騎士たちがゲート付近に集まりだした。グングニルを構えるユリウスだったが、何かを思い出したように勢いよく顔を上げたキリトは、腰のポケットに入っていた銀色のカードをユイへと差し伸べる。一瞬だけユイが驚くが、大きく頷くとカードの表面を撫でる。

「コードを転写します!」

そう一声叫ぶと、ユイは両掌でゲートの表面に触れる。その触れた箇所から、放射状に青いラインが走りゲートそのものが発行し始めた。

「転送されます――パパ、掴まって!!」

ユイが小さな手をキリトに伸ばし、キリトもそれをしっかりと掴むとユイを伝って青い光がキリトをも包む。守護騎士たちが奇声を上げてキリトに向かっていくが、それをユリウスが阻止する。
そんなユリウスの後ろ姿にキリトは頭を下げながら転送されていった。

「・・・やれやれ、これで依頼は完了だな。ったく、あの野郎も随分なこと考えるじゃなぇかよ」

キリトが転送されたのを確認したユリウスはそう言うと、とある魔法を唱え始めた。

「エンチャント:ウィンディ・ソウル」

ユリウスが風の魔力を纏う。そして――

「ドラグーン・テンペスト!」

ユリウスの周りに幾つもの竜巻が現れ、守護
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