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第七十一話 種族の頂点に立つ九人の王
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しか持たない。そこで登場するのが現水妖精領主であるドロシーである。
本来ならマナの回復にはポーションを使うか宿屋で休まなければならなかったのだが、グリモワールの中にマナの回復を出来る魔法が存在してた。それを支援が得意な水妖精であるドロシーがドンピシャに引き当てた。当ててしまった。
黎明期当時から、メビウスの支援魔法は多くのマナを必要としていた。こういった集団戦においてドロシーの役目とは“メビウス”のマナの回復係りであるわけだ。その二人の魔法コンボを終わりがないことから――

≪永劫回帰≫

という、異名がALO史上で最も敵に回したくない二人についた。だが、そんな無敵にも思えるコンビにも弱点はしっかりと存在する。ドロシーだ。メビウスに魔力回復をし続けなければならないドロシーは無防備になってしまう。もし、一瞬でもドロシーの回復が止まれば、≪永劫回帰≫の効果を維持することができなくなってしまう。メビウスが守りきれればいいのだが、彼女は遠距離の魔法戦で言えばALOで一二を争う実力を持っているが、近接戦はそれほど強くない。なので、接近さえしてしまえばこのコンボを破ることは容易い。しかし、そこで忘れてはいけないのが、水妖精の(アルコバレーノ)の存在だ。
≪永劫回帰≫が発動した時の(アルコバレーノ)のメンバーの役割はその二人を敵から守ることだ。



「お久しぶりです、みなさん」

「姫様!」

プーカの王≪泡沫の歌姫≫リン。演奏を中断して姫様、姫君、などと相変わらずの呼び名での呼んでくる六詩人(ローレライ)たちにリンは苦笑した。リン自身レネゲイトされたわけではないのだが、けじめということで半ば勝手に領地を去っていった。しかし、それでもこうして慕ってくれる仲間に感謝しながらリンはロゼたち六詩人(ローレライ)に言った。

「感動の再会は後です。まずは私たちがやれることをやりましょう」

その言葉に六詩人(ローレライ)たちは頷くと、先ほどまで持っていた楽器を仕舞うと、別の楽器を取り出した。各々が準備をし終わったと視線でリンに告げる。その視線を受けたリンはロゼに目配せすると、ロゼは迷いなく頷く。
リンが大きく深呼吸すると、演奏が始まった。



「おいおい、こっちは疲れてるってのに・・・」

「口じゃなくて手を動かしてください」

「やってるよ!」

「それに来る途中、ずっと休んでたじゃんか」

「それだけしか休憩もらえないのか!」

「と、棟梁、落ち着いてくださいー!」

「俺はいたって落ち着いてるっ!!」

「とてもそうは見えないね」

レプラコーンの王≪太古の巨匠≫アクセルが溜息と共に愚痴を吐き出すと、それを拾ったノームの王≪大地の剣神≫ヴィクターが辛辣に答えた。そこにさらにスプリガン
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