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第七十話 総力戦
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き、それをリーファに(深夜という時間帯であるにも関わらず現実の電話で)伝えた。その後(必要とされるかどうかは別として)リーファの力になるべくこのアルンに来て、現実に絶望していたリーファを(ほめられた手段ではない方法であったが)励ました。そして言われた言葉が世界樹攻略という言葉だった。これで驚くな、という方が無理である。

「ユイ、いるか?」

だが、そんなレコンの反応を無視してキリトは愛娘を呼び出す。それを見たレコンが騒ぎだしユイが怯えるが、リーファによって鎮圧された。

「ユイ、あの戦闘で何かわかったか?」

「はい。あのガーディアン・モンスターは、ステータス的には高くありませんが、湧出パターンが異常です。ゲートの距離に比例してポップ率が増え、最接近時には秒間十二体にも達していました。あれでは・・・攻略不可能な難易度に設定されているとしか・・・」

「ふん」

「でも、異常なのはパパのスキル熟練度も同じです。瞬間的な突破力だけならあるいは可能性があるかもしれません」

階段を上りながらユイの説明を聞いたキリトはしばらくの間、歩きながら黙考した後リーファを見て口を開いた。

「・・・すまない。もう一度だけ俺のわがままに付き合ってくれないか。もう、あまり猶予がないきがするんだ・・・」

「・・・・・・わかった。もう一度だけがんばってみよ。あたしにできることなら何でもする・・・それと、コイツもね」

「え、ええ〜」

巻き込まれたレコンは不満の声を上げるが、彼の意見が通ることはなかった。
決意を固めた三人(一人はまだ納得ができていないが)は再びグランド・クエストに挑むため、階段をかけあがっていく。そんな三人を石扉のがある広場で出迎えたのは四十四名(+α)のプレイヤーだった。それだけの数のプレイヤーがこんなところにいることにキリトたちは呆然としたが、それ以上にキリトが驚いたことは、まるで彼らがキリトを待っていたかのような雰囲気が見え隠れしているということだった。

「よう、やーっと来たか、少年!」

インプと思われるプレイヤーの一人が気さくにそう言ってくる中、キリトは混乱する頭をどうにか働かせ周りの様子をうかがう。その中に、見知ったシルフのプレイヤーとケットシーのプレイヤー、あとサラマンダーの二人のプレイヤーの姿を見つけることができた。キリトがその二人を認識するのと同時に、リーファもその二人を認識することができた。

「サ、サクヤ!?・・・と、アリシャさんも!?」

どうしてここに!?というリーファの驚きの声に二人の領主はさも当然といったように口を開いた。

「何を言っているんだ、リーファ。我々は世界樹を攻略するために同盟を組んだのだが?」

「そうそう。だからワタシたちがここにいいても不思議じ
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