暁 〜小説投稿サイト〜
転生物語―魂の力―
DS編
アノールロンド〜王の器入手
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一式だがそれを外して竜神シリーズを身につける。この戦い、全力で行く!

「ベギラマ!」

 炎を放射し、僅かな時間ではあるがオーンスタインの足を止める。思った以上に、苦戦している。
 巨体を活かしたパワーで襲いかかってくるスモウと速さと技、そして手に持つ槍に宿った雷の力で襲いかかってくるオーンスタイン。スモウの隙をオーンスタインが埋め、スモウの攻撃によってひるんだ所にオーンスタインが追撃をしかけてくる。全く、よくできた連携だ。
 だが、俺も負けてはいない。かつて会得した特技や呪文を駆使し、二人を相手に真っ向からぶつかり合う。雷に耐性を持つオーンスタインを後回しにし、スモウへと攻撃を集中させる。当然、オーンスタインがそれを阻止せんと責め立ててくるが、オーンスタインの攻撃であれば真っ向から受け止めることができるため俺のスモウへの攻撃を止めるにはいたらない。

「ギガッデイン!」

 強力な雷がスモウに直撃する。すると、ダメージが大分蓄積していたのかスモウの動きがわずかに鈍る。このチャンスを逃すまいと俺はスモウへとトドメを指すべく駆ける。オーンスタインが凄まじい速度で接近してくるが、俺の方が速い。

――はやぶさ斬り!

 目にも止まらぬ高速の二連撃により、スモウの胴体に十字の傷が深々と刻まれる。手応えあり。これで後はオーンスタインとの一対一だ。一対一ならば断然俺が有利。ただし油断は禁物。今もこちらへと接近してくるオーンスタインを油断なく見据えながら距離を取る。
 スモウの元へとたどり着いたオーンスタインはスモウを慮るかのように奴の体に手を添え・・・・・・

――汝が力を我に・・・・・・

「!?」

 スモウの亡骸からオーンスタインへとソウルが流れ込んでいくのを感じる。その証拠に、オーンスタインはスモウと同じ・・・・・・いや、それ以上の巨体へと変貌した。

「ここからが本番、ってか」

 だが、それでも負けるわけにはいかない。

――火炎斬り

 剣に炎を宿し、俺はオーンスタインへと斬りかかった。

――――――――

――見事だ

 勝った。巨大化したオーンスタインに。その巨体のまま衰えぬ速さで攻撃を繰り出すオーンスタインは真に強敵だった。少しでも気を抜けば、俺があの槍に串刺しにされていたことだろう。
 オーンスタインの体が消えていく。俺は、後に残された彼のソウルと獅子の指輪を拾い、先へと進む。この先で、王の器を入手することができるはずだ。
 エレベータで上へと登り、その先にあった篝火で念のためエスト瓶を補充する。そして、アノールロンド最後の扉へと手をかけた。

「・・・・・・・・・・・・」

 最初に感じたのは、違和感だった。まるで、そう。幻惑呪文であるマヌーサにかかったような
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