小さな光
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それでも朝は来る。
目が覚め、支度をする。登校する。
辛かった。でも耐えれた。
たった一人、支えになってくれた人がいた。
同じクラスで隣の席だった広崎くん。
彼だけにはこのすべてを話していた。
そして私を支えてくれていた。
「大丈夫か?無理してんなよ。」
いつも私の味方をしてくれた。
私は彼に惹かれていった。
放課後までは大丈夫、だって彼と話せるから。
クラスには友達だっているから。
それが学校へ通う望みになっていた。
それに気づいたのは部活でコーチの来た日。
コーチに聞いたこの一言がまた私に衝撃を与えた。
「お前は練習来ないのか?」
え?って思った。
前から部活とは別に練習場へ練習に来ないのか、とは誘われていた。
こんないじめを受ける前には、奈々先輩にも誘われていたこともあった。
お前はってなに?
お前・・・は?・・・
「お前以外はみんな来てるのになあ。」
・・・・え?行ってるの?
確かに前に誘ってきたけどさ、私、知らない。
私の知らないとこでまたハブられてた。
「行きます。」
こんなんで負けねえよ。
心の中でそう言った。
私は練習場に通うようになった。
もちろん、みんなには嫌な顔をされたけど。
事態が変わったのはそれからすぐのことだった。
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